歩道橋下から駅前方面

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 左手の火の見櫓の手前に歩道橋の下の部分が影になって見えている。右手には、歩道橋の階段と、そこに幕を張ろうとしているような、作業員の姿が見える。そして、右の手前の建物の上に掲げられていた『拓銀』の大きな看板もすでにない。拓銀は、昭和45年に撤退してしまった。

 

 歩道橋の下の歩道にたって、正面に見えている建物が消防署だ。

 昭和34年3月に消防署に勤めていた消防士の娘さんが里帰り出産をした。ここで生れた男の子は、すぐ父親の待つ東京に帰ったが、幼稚園・小学校を通して夏休み、冬休みを大夕張で過ごした。

『朝早くから鳴り響く汽笛の音、煙のにおい』

『荷馬車のワダチが残る道路と、馬糞のにおい』

 この男の子というのは、埼玉県在住の市議、中山さんという方だが、ご自身のプロフィールの中で、大夕張時代の思い出を語っています。(『リンク』ページから行けますが、ここでは直接リンクを貼っておきます) こちら→ ぷろふぃーる (la9.jp)

  

 この写真には本来あったはずの建物がない。お気づきだろうか。

 消防署の「消防自動車車庫』のとなりに、小さな木造の住宅があった。そしてそのとなりに大きな警察署の建物があった。それがない。

 しかも写真を拡大してみると、基礎がむき出しに、瓦礫のようなものがみえる。取り壊されたばかりなのだろう。

 閉山後、昭和49年4月に3カ所にあった警察は、千年町の建物に統合された。その頃の写真と思われる。

白黒写真に着色した写真。空は加工済。
この写真、夕方なのだろうか?夕焼けでギラギラに輝いている空にも見える

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