栄町の通り

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 大夕張の写真を見ると「ここはどこだろう」と、まず最初に、自分の記憶と写真の場所を結びつけようと頭の中で考える。

 当然、限られた体験の中で、知ってはいるけどいったことがない場所や、知らない場所が多い。

 この写真は、見たとき、「あ、あそこだ」とすぐに思えた場所、のはずだった。

 

 富士見町6丁目方面から、代々木町や弥生町の友達のところにいくには、まず、炭砿病院のそばの踏切を渡って、本通りに出る。

 ここから栄町を抜けて代々木町方面にでるには、購買会正面の山内線のバスが走る通りを行くより、こどものことゆえ、栄町アパートの北側に数軒建ち並ぶ木造の炭砿住宅の軒先や間を通って、近道をしていくことの方が多かった。

 文章にするとわかりにくいが、下の空中写真を参考にしてもらうとわかりやすいかもしれない。

 右下から、左上に向かっていくイメージである。

 

 その木造住宅を抜けたあたりの印象から、この場所、『栄町1丁目と2丁目の間の通り』とずうっと思っていた。

 今回、もう一度、栄町の写真や、下の空中写真を眺めていると、ここは、そこではなく『栄町2丁目と3丁目の間の通り』ではないかと思い始めた。

 道路は、意外に広いし、一番向こうのアパート側の樹木も見覚えがある・・・・。

 とはいうもののもちろん確証はない。

 すべては記憶の中の霧の向こう側のこと。

 そうやって写真をただただ眺めているのが、楽しいというだけのことである。

  

 

 

白黒写真に着色した画像

 

本通りから入ったバス通りあたりから眺めた写真だろう。


下は、昭和47年国土地理院空中写真の栄町部分を拡大したもの。

青い色で着色した部分が、栄町アパート。

どのあたりから写した写真だろう。

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