ひたむきに・生きた・君 | 斎藤敏幸

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 私が、栄町アパート( 栄町2丁目14番地の8)に住んでいた頃、二つ向こうの棟のアパートに「佐藤ひでみ(秀美)」君という同級生が住んでいました。

 
 彼は、何事にも真面目で、ひたむきさを持った少年でした。

 
 家が近所のこともあり、互いの家に遊びに行ったこともありました。

 

 彼との思い出で、いつも浮かんでくるのは、鹿島中学のマラソン大会のことです。

 私が途中で歩き出すと

 

「完走しないのは卑怯だ」

 

と言い、彼自身はきゃしゃな体で最後まで走り抜きました。

 

 それから数ヶ月して、彼は病気で亡くなりました。

 確か、中学2年の秋頃だったと思います。

 
 その頃は、GSの全盛期で、テンプターズの「エメラルドの伝説」が、流行っていました。

 
 今でも、「エメラルドの伝説」を聞くと、佐藤秀美君と彼の言葉を思い出します。

 

 もう30年以上前の話ですが、中島早苗さんの書き込みの中に、「佐藤次男」さんという名前を見つけ、佐藤秀美君のことを思い出しました。

 
 彼には4才年下の「次男」君という弟がいました。

 何回か3人で一緒に遊んだことがありました。

 書込みの方が同一人物かわかりませんが、多分同世代だと思います。

 30年以上も前に亡くなった友人ですが、中島早苗さんのお陰で「佐藤秀美」君のことを大夕張掲示板に記すことができました。

 
 ありがとうございます。

 

(1998年8月10日 記)


思い出ばなし

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