秋田梵天会の正月行事(千年町相馬屋旅館前) 昭和39年頃

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 「秋田梵天会」という言葉は、耳新しかった。

 梵天とは、ぼんでんと読むそうだ。

 大夕張でどのようにおこなわれた行事なのか、わからないが、『梵天祭り』とは、1月に行なわれる秋田県固有の歴史ある神事で、前年から製作した梵天をかついで村札をかざし神社を目指し、ほら貝を轟かせて、梵天唄を響き渡らせながら神社に梵天を奉納するという勇壮な祭りなのだそうだ。

 

 東北、本州からやってきた多かった大夕張。それぞれの出身地にまつわる様々な行事が行なわれたいたのだろう。大夕張らしい風情を感じる。

 地方特有の様々な習慣や、街の行事が、地域の中に根付いていた。

 

  

 ちなみに、秋田県太平山三吉神社総本宮のホームページに、次の様な解説がある。

 梵天祭は江戸時代頃(開始年代不詳)に始まった秋田県固有の特殊神事で、梵天(ぼんでん)と呼ばれる依代(よりしろ)を神社に奉納いたします。五穀豊穣や家内安全・産業発展などを祈願して梵天を奉納する村(町内)梵天を始め、現在では商売繁昌・安全祈願の法人・団体の梵天や、子供の健やかな成長を祈る子供会・スポ少の子供梵天など、様々な団体・グループが1年の幸を願い梵天を奉納されています。

 

 写真の「奉納のぼり」には「家内安全」奉納大夕張神社と書かれている。千年町にあった三吉神社とも、なにがしかの関係はあったのかもしれない。

 場所は、千年町相馬屋旅館前「電話十九番」の看板

 

白黒写真に着色した画像

千年町相馬屋旅館前、札を持つ男性や梵天が見える

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