ふるさとの風 (詩 ziny|曲 山吹とおる)
2022-01-08
2022-02-13
13096
Ⅰ
雪どけの頃 ふるさとは 道はぐちゃぐちゃ泥んこで
馬糞風がふいてた
風は冷たく寒いけど ネコヤナギの綿毛が暖かい
短い夏の終わりには やぐら太鼓で盆踊り
浴衣の汗が冷えてきた コスモスが風に揺れていた
Ⅱ
秋の十五夜 すすき風 雪虫舞えば初雪だ
夕張岳は雪化粧
大根かわかし終わったよ 吹雪一面真っ白に雪が舞う
積もった雪に靴の跡 そりにスキーに雪遊び
熱い葛湯(くずゆ)が身にしみた 虎落笛(もがり笛)がヒュールル風に舞う
想奏楽
磯次郎の沢は淵となる 鹿島橋は沈み 白銀橋沈み
三弦橋も沈んだ・・・
そして 旭沢橋梁も沈んだ
湖面の水面に青い風が渡る 碑残りイタヤ楓は残った
Ⅲ
時は流れて幾星霜(いくせいそう) 鹿島の山は見つめてる
大夕張に明日も吹く シュウパロの水面を渡ってく
ふるさとの風 なお寒し
ふるさとの風 なお寒し
2022年、新春に素敵な音楽の贈り物です。
2014年にzinyさんが作られた古里の大夕張を思う『ふるさとの風』を歌詞に山吹とおるさんが、心にしみる曲をつけました。
東高時代ギターでならしたzinyさんは、大夕張出身者の方が集まる会で、この歌を歌われているようです。
山吹とおるさんから曲のデータの提供をいただきました。
穏やかな曲の調べとともにながれゆく大夕張の詩に、あなたは、どんなイメージを思い浮かべるだろうか。