三献の儀 労働会館
2022-05-27
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写真は、昭和31年10月に当時鹿島中学校で教員をしていた叔父と事務室で働いていた叔母の結婚式の時の様子。労働会館の一室で行なわれた三献(さんこん)の儀の様子。
仲人は、当時の鹿島中学校校長萱場武夫ご夫妻。萱場校長は、その後昭和34年から38年まで鹿島小学校校長を務めた。
三献の儀は、神前式の結婚式で行なわれた作法で、よく聞く「三三九度(さんさんくど)の盃」の場面である。
新郎新婦が夫婦としての契りを結び、両家繁栄の願いがこめられているという。
酌人を務める雄蝶、雌蝶(おちょうめちょう)の男の子の前に杯が重なっているのがみえる。
三三九度は大きさの異なる三つの盃を使ってお酒を飲む。
それぞれの大きさの盃は、現在過去未来の時間軸を表す意味を持つという。
小 ~ 過去。先祖に向けた新郎新婦の巡り合わせの感謝の意味が込められている。
中 ~ 現在。二人で末永く、力を合わせて生きていく意味が込められている。
大 ~ 未来。両家の安泰(あんたい)と子孫繁栄の意味が込められている。
なのだそうである。
『鹿島労働会館』の記事の中で、阿部照子さんが、鹿島東小の吉田・藤原先生の雌蝶を務めたことを書かれているが、ここで務めている雄蝶・雌蝶はだれが務めているのだろう。中学生くらいの子に見える。
会場となった労働会館は、この他、花婿花嫁の控室を始め、両家の控室などもあり、部屋の数は多数あった。
結婚式の後の披露宴は、労働会館の大広間で行なわれた。