鉄橋の上で地震に遭遇 |お父ちゃん

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今日、5月16日。


昭和43年(1968年)5月16日、午前9時50分頃。

旭沢橋梁の上で、土砂投棄作業中でした。

 

遠くに見えていた明石町駅が、突然、左右に大きく揺れました。

 

一瞬後ろを振り返ると、モーターカーに連結していた台車上の女性の人夫さんたち4~5人が、すさまじい揺れにおののき、しゃがみこんでいるのが、私の目の中に飛び込んできました。

 

それは後の記録に残る「十勝沖地震」発生の瞬間の出来事だったんです。

その時点では、分けも分からず作業を続けていたのですが・・・。

 

なんせ列車と列車のあいた時間帯の作業ですので、恐怖心を抱きながらも、一生懸命でした。

 

そして、20分ほどたったころ、運転席から何気なく旭橋の下をのぞいていると、今まで流れていた沢の水がものすごい勢いで引き、その後、数分もしないうちに、まっしろに泡だった塊がものすごい勢いで沢を上ってくるのです。

 


そのときの記憶が・・・間違いなく今日、5月16日だったのを思い出しています。

 

この日一緒に作業をしていた、おばさんたちは、千年町にあった「井出組」の作業員の方たちだったとおもいます。

 

(2003年5月16日 記)


思い出ばなし

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