校長先生の名刺 |みほ

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 高校を卒業し上京する前に、岩佐佐太吉校長先生にお電話したところ、

「お会いしましょう」

と、おっしゃってくださり、ランチをご馳走になりました。

 

 校長先生は、六年生の時に理科を教えてくださり、その当時のことを思い出して、「とても楽しかった」と懐かしがられておられました。

 

 実験の授業がとても分かりやすく、100点取ると壁に貼ってくれたり、鹿島小学校の裏の河原に行って地層の勉強をしたり、楽しい授業でした。

 

 お会いした時に名刺を下さいました。

 

 名刺の裏に、次のように書いてくださいました。

 

 

 生きて居るということは
  借りをしていること


 生きて行くことは
  借りを返すということ

 

 

 半世紀も前の出来事です。

 

 

 

(2022年6月29日 記)

 


随想


 

1件のコメント

  • 当時の授業を受けました、
    理科で100点を取ったことのない自分でも、100点を取らせてくれる。
    そして自信を付けさせてくれる。
    そんな教え方でした。

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