北海道弁•••••• やばちい | 高橋正朝 #107
しばれる、しやっこい、めんこい、などの北海道弁は、東北地方がルーツの方言のせいか、使う使わないは別にして、全国的にはわりと知られている。
宮田輝が司会を務めた、ラジオ番組の、〘 3つの歌 〙や〘 のど自慢大会 〙で、参加者に、宮田輝が普通は標準語で、ときには会場があるその地方の方言で何ごとかを問いかけ、参加者が答える1〜2分間の場面があったりした。
あるとき、ラジオのスイッチを入れ、ダイヤルを回して選局せず、そのときに流れた番組を聴いていた。
やがて、宮田輝の声が聞こえてきた。
〘 3つの歌 〙だったか〘 のど自慢大会 〙だったか、ボケた今となっては覚えていない。 宮田輝が、番組の冒頭、会場名を言っていたが、これも覚えていない。 北海道のどこかである。
昼間だったので、多分、〘 のど自慢大会 〙の番組だったように思う。
劇画家のアシスタントをしていた時期で、ペンを走らせながら聴いていた。
宮田輝の問いかけに対し、男性参加者が、『ここまで(会場)くるのに、道がやばちくて』と答えていた。
懐かしい北海道弁だった。
宮田輝が、いつもの抑揚のある声で、すかさず、『やばちくて、て何ですか?』と訊いた。
男性参加者は、その〘 やばちい 〙の意味を説明した。
宮田輝と男性参加者の会話は、多分、3〜4分間ぐらいだったように思う。
もちろん計測していたわけではなかったが、通常より長かったので、私の感覚的な印象の数字である。
公開番組だったから、宮田輝が、進行係からの合図で、番組の時間調整をしたのではないかと想像した。
〘 やばちい 〙をネットでチェックしたら、わざわさ、夕張の地名を出しているコラムを見つけました。
その記事がこれです。
(2022年8月27日 記)
昭和23年11月に明石町生まれ。鹿島東小学校から鹿島中学校に進み、夕張工業高校の1年の3学期に札幌に一家で転住。以後、仕事の関係で海外で長く生活。現在は、タイ、バンコクで暮らす。
「やば」「やばちい」「やばっちい」・・・同じような使われ方の言葉だと思うが、(といっても大人になってからといっても40年以上前だが)、「やばい」がTVなどで全国的に使われると若者だった私は、耳慣れないあまり語感のよくない言葉だな、と感じた。
でも、この「やばい」に近い言葉は、昔からあったものらしい。伝統と文化を受け継いだ?ものだったのか。
もうずっと耳にして慣れたと思っていたが、さすがに、「やばい」が肯定的に使われるようになって、料理を美味しそうに「ちょーやばい」といいながら食べている姿を見ると、違和感バリバリ笑。