教室の窓から
2022-11-18
20509
1997年(平成9年)6月22日の日付。
この日は鹿島小学校の閉校式の日だった。
体育館で行なわれていた懇親会の喧噪から離れて一人で校舎を巡り、3階校舎の教室に行ってみた。
教室の窓から見る東側の山の姿はあの時と同じように見えた。
級友たちと学び遊んだ教室の日々。
教室の後ろで遊んだ時間、後ろで立たされた時、・・・いつもこの窓の風景があった。
休み時間になると、天気のいい日も悪い日も、この窓から見える景色を眺めていることが好きだったことを思いだしていた。
ただ、背が高くなった周囲の木々が、見えていた筈の山の一部を覆っているようで、同じだけれどなにかが違うような気がしたのだった。