神社下から夕張岳 1997

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「ダムに沈む前に写真を撮っておこう」

そう意識してから最初に訪れた時が1997年の5月だった。

鹿島小学校閉校式の一か月前だった。

  

 

その時に写した写真の一枚だが、それらの写真が自分にとって、一番印象に残っていた場所だったといえるかもしれない。

 

心の中にある故郷の一シーンと同じ。

 

「神社の坂道」を降りて見た風景。

 

ここには祭りの日に見上げた鳥居もない、立派だった小学校の校門もない。

物流を支えた駅構内の賑わいや倉庫群もない。

 

 

しかし、グラウンドを囲む木々、土手の上にあったテニスコート。

そして何より正面にみえる大夕張駅の駅舎と夕張岳。

 

ここはあの頃の大夕張の姿を確かに残していた。

 

 

次の写真は、昭和31年のメーデー行進のあとに撮影された写真。

これを見たのは、上の写真を撮影したずっと後のことだが、同じ視点で夕張岳を見ていたことに、「やっぱり」と、なんだか納得の行く思いがした。

 

 

 

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