1997年の現実

30239

『集団移転に伴う一時保管場所』

 

解体された資材が積み重なり置かれた場所のそばに、そう書かれた看板があった。

 

そこには大型の家財道具や生活用品のようなものが無造作に置かれていた印象があった。

  

一時保管?なんのために・・・置かれていた場所なのかはわからなかった。

  

ただ、家庭の家財道具や不要物の集積場、いわゆる大型ゴミ置き場のようにその時見えたことは確かだった。

 

そんな場所があった。

 

 

懐かしい風景と場所を巡りながら歩いていると、住民の撤退が迫り、あらためて大夕張がなくなってしまうのだという現実を突きつけられた一瞬でもあった。

 

1997年5月撮影

 

 

 

 

 

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