本流越
大夕張と夕張の間にある標高875メートルの山を著者の小林政雄さんは、『本流越』と呼んだが、地図やその他でその名前を探すと、幾筋の流れ出る川の名前とともに、山頂をしめす地図記号と標高点の873.6の文字だけが書かれていて、山の名称は書かれていない。山は俗称と言われるものがあるが、その一つだったのだろうか。
上はその『夕張風物抄』の『本流越』のイラストと文章だが、北炭夕張炭鉱の施設越しに本流越の頂上が描かれている。谷を流れる川の名は、サルシホロカベツ川といい、このあたりで志幌加別川と合流する。
『大夕張越え』『夕張越え』の出発点、ゴールはこのあたりだったのだろう。
イラストは、夕張炭鉱の施設とは反対側の山から描いている。町名でいうと、「富岡」「福住」あたりのどこかから描いたのだろう。かつてはこのあたりの斜面にも炭鉱住宅が建ち並んでいた。
現在の様子をGoogleMapのストリートビューで訪ねてみた。
道路からの撮影になるが、イラストに描かれた本流越の頂上付近と同じような形をした山を遠くにみることができる。
かつての夕張石炭歴史村へ向かう橋の付近から谷の方向に向かって見たところ。
道路よりもう少し高いところに登ると、上のイラストと同じような形で山の全体が見えるようになるのだろう。もし、この場所にいく機会があればぜひ写真を送っていただければと思います。
話は変わって、今は国土地理院のWebで等高線地図を見ることができる。
国土地理院が公開している『標高がわかるWeb地図』というページがある。
現在の、夕張・大夕張周辺の山々の標高、地形の様子を見るにはとても便利だ。
「本流越」山頂点のところにリンク先を置いたので、頂上がすぐにあらわれる(はず)。