シラネアオイ | 田鎖加代子
札幌はもう新学期が始まるシーズンだというのに、毎日のように雪が降ります。
さすがに雪掻きは冬の間に充分に楽しませてもらったので、最近では雪が多少積もっても、見て見ぬ振りを決め込んでいます。
先日(5日)スーパーの屋上駐車場から、夕張岳が見えました。
東の空の彼方に浮かんだように見える真っ白な夕張岳はとても美しく、あの夕張岳の麓に私達のふるさとがあると思うと、胸が熱くなりました。
私のパソコンの壁紙は昨年7月に夕張岳で撮影した、可憐に咲くシラネアオイです。
子供の頃、千年町から鹿島橋を渡ると、直に山に突き当たるのですが、その斜面を登った所にシラネアオイが咲いていました。
無知で野蛮な子供だった(今でもそうですが)私は家に飾ろうとその花を引きちぎり、持って遊んでいるとすぐにクタ~っと萎れたので、そのまま捨ててしまいました。
あの山にまだシラネアオイは咲いているのかどうか、パソコンの画面を見る度に思い出します。
山本隊長さんの書き込みを読んで「是非利尻山に登りましょう!」とメールしたくなりましたが、さすがに手強そうな山なので思い止まりました。
若い頃登った事のある夫は、勝ち誇った顔で「大した事ないよー」と言いますが
・・長男の最初の赴任地が幌延町だったので、会いに行く度に海上に浮かぶ利尻富士を眺めていましたが、不思議と登りたいと思った事はありませんでしたねぇー。
(2006年4月7日 記)
※シラネアオイ
山野草、キンポウゲ科。
高さ20cm~50cmの多年草で葉は3枚つき、茎頂に径5~8cmの大きな紫色の花をつける。
日本原産種。栃木県日光・白根山に多く、花の形がタチアオイ(立葵)に似ているのでこの名が付けられた。
開花時期は4月下旬から6月で、身近なところでは、国営滝野すずらん公園でも見られるという。
(北海道建設局のサイトから)