事件記者|高橋正朝 #171

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ユーチューブに入ってきた映画の項目をチェックしていたら、〘 事件記者 〙があった。

オッ、懐かしいなァと思って開いてみた。 

  

私が、大夕張時代の子どものころ、NHK で放映された。

当時30分間の番組で、ナマ放送だった。 人気があって視聴率も良かったようだが、私にとっては関心があって見たテレビドラマではなかった。

   

当時の明石町番外地は、HBC や STV のテレビ放送の受像状況が良くないときでも、NHK は、まァまァ良いほうだった。 そういう状況下での視聴だった。

   

番組出だしで、テーマ曲とともに、新聞が印刷される場面に、〘 事件記者 〙と題名が重ねてでてくる。 続いて、スタッフやキャストがクレジットされた。 関心がなかった番組だったが、テーマ曲とともに、この出だしは好きだった。 

  

関心はなかった番組だったが、それでも、〘 事件記者 〙という題名の懐かしさで、偶然入ってきたユーチューブを開いて見たわけだ。 

  

開いてみたが、いきなり画面が現れた。 ユーチューブの映画でも、普通は映画配給会社のロゴやタイトルが現れるのだが、この〘 事件記者 〙はそうはならなかった。 

  

最初の場面から、10分ぐらいしてもタイトルは出てこない。 しかしストーリーは進んでいく。 テレビのナマ放送を編集したものだと思っていたが、背景の描写がナマ放送では不可能で、これは実写だと気づいた。

   

開いたビデオは、〘 事件記者 〙の第2話だったが、一応、その第2話を最後まで見た。 

  

このユーチューブは、映画を編集したものだったが、最後になっても、映画配給会社のロゴやエンディングロールは出てこない。   

ユーチューブの映画では、洋画でも、たま〜に、クレジットを表示せずに、内容だけを視聴させるものが出てくるが、この〘 事件記者 〙の映画のユーチューブ版もそれらと同様だった。 

  

このユーチューブ版の〘 事件記者 〙では、最終話に、わずかながら出演者のクレジットがあるが、実際の映画では、普通の映画のようにクレジットの画面が数分間あっただろうと思う。

    

ネットでチェックしたら、〘 事件記者 〙の映画版は、10話が日活で配給され、2話が東京映画で配給されたようである。  

  

原作は島田一男で、テレビと同じだ。 映画の出演者もテレビの出演者と一部重なっている。  

  

私は、〘 事件記者 〙が、映画化されていたのを知らなかった。 

   

日活版の映画のユーチューブは10話を全部見た。 アレッ?と思ったストーリー展開のものもあったが楽しめた。 昭和30年代の東京の風景や情景も興味深かった。 

   

東京映画版の2話は、現時点ではユーチューブにはなさそうである。

   

内田良平が出演していた番組があったが、最初は気づかなかった。

    

すぐに気づいた出演者は、キャップ役の永井智雄、主役である。

山田吾一は北海道出身者だ。

沢本忠雄、園井啓介、宍戸錠、それから高原駿雄にも気づいた。

高原駿雄は、〘 日真名氏飛び出す 〙の、久松保夫の相棒役のハンチング帽を被ったカメラマンの役で出演していた。 この〘 事件記者 〙では、カメラマンではないが、やはりハンチング帽を被った記者を演じている。

高原駿雄は、大映の〘 白い巨塔 〙に、財前五郎派の講師役で出演していたのも記憶にある。

 

事件記者、youtube 

 

と検索すると、出てきます。  

 

事件記者  – YouTube

 

(2023年11月18日 記)

 


 (筆者略歴)   

 昭和23年11月に明石町生まれ。鹿島東小学校から鹿島中学校に進み、夕張工業高校の1年の3学期に札幌に一家で転住。以後、仕事の関係で海外で長く生活。現在は、タイ、バンコクで暮らす。

メール宛先:taka-jp@outlook.com  (メール宛先変更になりました)

  


   

1件のコメント

  • 以前「駅前鹿島警察官派出所」の中で事件記者を「七人の刑事」とともにこの番組を見ていたと書いた。
     

    駅前 鹿島警察官派出所


     
    でも今、このドラマを見ると、当時本当に見ていたのかどうか、疑問に思えた。

    確かに有名なタイトルバックも覚えていたが、この番組を子どもの自分が好んでみただろうかと。
      
    原作者の「島田一男」の名は、のちに父の書棚に並ぶ推理小説全集の中で知った。
     
    父は推理小説と歴史戦記小説を好んだ。
     
    たぶん、父が好んで見ていたのかもしれない。
    そのそばで遊ぶ自分の記憶の中に、番組が入り込んできたとも考えられる。

    そう思うと、小柄な父が、あぐらをかいてテレビの前の座布団に座り、やや背中を丸めてお茶を啜りながら『事件記者』を見ている姿が浮かんできた。
     
    それは、懐かしくも、初めての『思い出』の父との再会でもあった。
     
     
    ドラマを知らない人には、次のNHKのアーカイブスの中に、番組の紹介がある。
     
    https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0009010070_00000

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