物置の記憶 | Y・I
2024-01-04
20011
代々木町の長屋の一番端っこの家のすぐ横に、石炭だったり、スコップがあったりした物置がありました。
古い作りのカビ臭い物置でした。
スコップや工具があり、時々、宝物探しにゴソゴソ探っていました。
明かりとりの窓もキチンとありました。
あるとき、そこに『アオダイショウ』がでました。
それを見た母が動揺し、近所の人か…酔っ払いのおじさんに
『アオダイショウが物置きにいるー』
と言うと、その酔っ払いのおじさんは、なんと!首にくるり➰と巻いて過ぎ去っていきました。
母は、その話しを父にしていました。
私は、それ以来、その蛇が出没した物置には入らなくなりました。
炭砿が閉山になり、緑町にお引越しをしました。
長屋の前(家の前の道を隔てた所)に物置がありました。
代々木町の時には、角に家があったので、長屋の隣りに物置が付いていましたが、緑町は、新しい建物で物置も新しかったです。
以前のような古いお宝は引っ越しで少なくなり、石炭の山が狭い物置にありました。
狭い物置の石炭の山の上で、キラキラした石炭を探して遊んでいた記憶です。
引っ越し最中の、引っ越しの邪魔になるから…。
その時はすでに、石炭で遊ぶと汚れるし、物置には飽きてしまいました。
(2023年12月31日 記)