物置の記憶 | Y・I

19957

 

代々木町の長屋の一番端っこの家のすぐ横に、石炭だったり、スコップがあったりした物置がありました。

古い作りのカビ臭い物置でした。

 

 
スコップや工具があり、時々、宝物探しにゴソゴソ探っていました。

 
明かりとりの窓もキチンとありました。

 

  

あるとき、そこに『アオダイショウ』がでました。

 

 
それを見た母が動揺し、近所の人か…酔っ払いのおじさんに

  

『アオダイショウが物置きにいるー』

 

 

と言うと、その酔っ払いのおじさんは、なんと!首にくるり➰と巻いて過ぎ去っていきました。

 

 

母は、その話しを父にしていました。

私は、それ以来、その蛇が出没した物置には入らなくなりました。

 
 

炭砿が閉山になり、緑町にお引越しをしました。

長屋の前(家の前の道を隔てた所)に物置がありました。

 
代々木町の時には、角に家があったので、長屋の隣りに物置が付いていましたが、緑町は、新しい建物で物置も新しかったです。

 
以前のような古いお宝は引っ越しで少なくなり、石炭の山が狭い物置にありました。

  

狭い物置の石炭の山の上で、キラキラした石炭を探して遊んでいた記憶です。

 

引っ越し最中の、引っ越しの邪魔になるから…。

 

その時はすでに、石炭で遊ぶと汚れるし、物置には飽きてしまいました。

 

 

 

(2023年12月31日 記)


 

思い出ばなし

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