坂道

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曲がりくねった川と山の間にできたいくつもの河岸段丘。

その上のわずかな平地にできた住宅地を行き来するため、大夕張には橋と坂道が多かった。

 

春日町と弥生町を結ぶ坂、宝町と緑町を結ぶ坂、常盤町と明石町を結ぶ坂、駅から高校に向かう間の坂道・・・短い坂、長い坂道など思い出していくと、数限りなくわいて出てくる。

 

当時、坂に名前が付いていたのかどうか知らなかった。

 

春日町と代々木町を結ぶ坂が『直心の坂』と呼ばれていたことを大夕張から出てずっと後になって知った。

坂の下の春日町に直心寮があったことから、そう呼ばれたらしい。

 

 

『◯◯坂』と坂の付く歌の名前も多い。

さだまさしが作詞作曲して、1975年にヒットした『無縁坂』もよく聞いた。

 

無縁坂は、実際にある坂で、長崎出身の さだ だから、勝手に長崎あたりの坂をイメージしていたが、実は東京にある坂の名前だということもずっと後になって知った。

 

下から見上げた坂道、息を切らして登る途中の坂、坂の途中で足を止め見た光景、登り切った坂の上から見た風景。

 

そこで思い無心に考えることが案外たくさんあったかもしれない。

 

人の思い出や、人生の舞台として残る場所でもあるのだろう。

 

 

 

 

写真は、常盤町からシューパロ川にかかる暁橋をわたって、千年町に向かう坂道と思われる。

 

自分は富士見町と常盤町の鹿島中学校への通学のために、一時期毎日通っていた坂道でもある。

 

 

昭和40年頃 暁橋を渡って千年町に向かう
 
 

 

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