雪降る鹿島小学校 校門

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雪降る日 神社山の向こうの八百五十の尾根もかすんで見えない。

雪模様のそんな一日。

 

初めて訪れた人は不思議に思うかも知れない。

校門からは、鹿島小学校の正面は見えない。

街の方を向いて建っていない。

  

かつてはここは東の門であり、正面には三階建の校舎に相ふさわしい二メートル以上の高さがある校門がたっていた。

  

鹿島小学校の校舎は、大夕張礦業所を向いていた。

 

イタヤカエデの立つ正門を出ると、その道は線路に沿って続き、大夕張炭山駅の前、礦業所のゲート付近に出た。

  

 昭和3年の創立時、礦業所が費用を出し、完成後、夕張町に引き渡した。グラウンドも礦業所と共用され、富士見ヶ丘グラウンドとして礦業所の慰安行事が実施された。

  

 

鹿島小学校の校門から、そんな歴史に思いを馳せるのは、こんな雪の一日だからだろうか。

   

 

1990年代鹿島小学校 校門

 

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