錦町とこくわとキウイの話 | 曽根幸夫
今年も我が家(千葉)のキウイが実をつけました。
キウイと言えば『こくわの実』を思い出します。
こくわは,若干蔓性でキウイと同じく、またたび科に属します。
サルナシとも言い、昨今はベビーキウイというそうです。
こくわはキウイをそっくり小さくしたようなものです。
サクランボよりは一回り大きい位の実で、見た目、キウイは細かい毛がありますが、こくわはツルっとしています。『あじ瓜』に近い色でした。
輪切りで見ると、キウイとまったく同じです。
こくわは、北海道にのみ自生していて、内地ではないようですが、今では栽培して販売されているようです。
昭和29年から36年ころの錦町の話です
そのこくわ、兄が秋になるとたくさん採ってきて半月前後、米櫃に入れて追熟します。
若干酸味があるけれどキウイと同じ甘くておいしいのです。
山ぶどうの比ではない!
こくわを食べられるのを楽しみにしていたものです。
兄にどこで採れるか聞いても絶対教えてくれませんでした。
後でわかったことですが、錦町でも相当山の上の方、しかも崖のようなところに生えていて、危険なところだったようです。
そういえば『ウド』も崖の方が良いものが採れるので、私は良く採りに行ったものですが、崖から落ちて包丁で左の中指をざっくり切りました。
今でもその傷がしっかり残り、指が冷たい時等は痺れるので、その時のことを思い知らされています。
怪我は、あちこちしょっちゅうなので親には言ったことはなかったですね。
山ぶどう(松ぶどうは別として)もそうですが、いいものは崖にあり!ですかね。
【補足:キウイについて】
こくわについてネットで調べると結構出てきますが、写真を転用するわけにいきませんので我が家のキウイの写真を参考までに添付します。
ただしキウイは雄、雌、別々の木です。
雌の花の写真を添付しました。
雌の花は真ん中が白い花芯で、この部分が実になり、雄の花には白い部分がありません。
こくわは自家受粉するのかわかりませんが…。
家では植えてから35年、実がなり始めたのが12年くらいたってからだったか、その時は実は小さく、数も少なくて本格的に食するようになったのは今から15年前頃からでした。
雌の幹は自分の両指でも届かないくらいになり、毎年100~200個(ばらつきあり)採れます。
(2024年6月7日 記)
曽根幸夫 (sone.yukio@snow.ocn.ne.jp)
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コクワは、キウイの仲間だったんですね。
大夕張でコクワが出てくるお話、次のリンクにいままでのものをまとめました。
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