違和感 |久々湊真一
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SONY号は懐かしいですね。上空からの映像があったなんて、涙、涙です。
寒くなってきましたね。
本州は、そろそろ炬燵を引っ張り出す季節になりました。
私が本州に住むことになって中々馴染めなかったものに、このコタツがあります。
下半身のみ炬燵に入り、背中がスース-する形で暖をとるのは、非常に違和感がありました。
部屋全体が暖かくならないと、なにやら落ちつかないので、その時期になると石油ストーブを出
してバンバンつける。
女房には、もったいないと叱られる。というパターンが数年続きました(笑)。
友人からは「手足を温めて頭を冷やす事こそ肝要。炬燵はこのニーズにベストマッチ!」私の炬燵嫌いをズバリ批判、と散々です。
ゆえに私が取った対策は「頭だけを出して身体全体を炬燵にすっぽりと横たえる」ものでした。
これはグッドアイディア!かなり違和感が薄れますよ。
ただ回りの人には、頗る評判が悪いけれど(笑)。
こういう悪戦苦闘(?)の経過を経て、少しづつコタツ生活にも馴染んだのでした。
温暖な茨城県の太平洋側にも、時には雪が降ります。
そうすると、みんな傘をさすのですね。これにも心理的な抵抗がありました。
大夕張では傘なぞは用いず、身体についた雪をさっと振り払って玄関に入りましたよね(格好良い)。
習慣になっているので、こちらでも同様に振り払ったら、なんと「水しぶきが飛び散る」ではないですか。
更に、服はぐじょぐじょでパンツまで濡れネズミ状態(笑)。
うーん、傘をさすのは、正しい姿であったか!と気がついたけれど遅かりし由良の介。
良く観察すると、雪とは言っても、大夕張のサラサラ雪とは似て非なる代物。
雪になりかかったシャーベット状態の物質なのです。
身体に触れると消える(水になる)魔可不思議な物体で、すぐにミゾレなどと称するものに変身するのです。
こういう雪でも温度が低い朝方には、一面の銀世界になります。
通勤途上で眼にするのは、見事に転ぶ姿、姿。
どうすれば、あのように見事に転べるのか不思議でしたね。
もっとも、内地の人から見ると雪道でも全く変わらずにスタスタ歩く私に、違和感があったようです。
『イヨッ! 大夕張人ここにあり!!』
内地在住の大夕張人の皆さん、いろんな違和感に戸惑いませんでしたか~(笑)
(2001年10月9日 記)