旭沢橋梁を渡る列車と東高

15022

昭和45年 


深い谷を渡る鉄橋 【飯田雅人】

千年町駅と明石町駅の間の深い沢,旭沢をわたる鉄橋です。後ろの高台に夕張東高校の校舎が見えています。

 昭和30年代、鉄道に乗って夕張や札幌に出かけた時に、大夕張炭山から清水沢駅間で鉄橋をいくつか渡りました。この旭沢橋梁と、遠幌駅手前の遠幌加別川橋梁、この二つは、特に、深い沢にかかる高い鉄橋として、印象強くのこっています。

 鉄橋にさしかかると、木枠の窓をいっぱいに開け、下を精一杯のぞき込んでいました。時には、幌のない客車と客車を結ぶ連結部の鉄板の上に立ち、足下の隙間から見える深い渓谷の景色をドキドキしながらも、それを楽しんで見ていたものでした。それは鉄道に乗る時のお気に入りの場所でした。

 『大夕張組合二十年史』は、遠幌加別川の鉄橋から見た川の様子について、次のように書いています。

 ”きりたつような断崖にかけられた遠幌加別川の鉄橋はあゆみ板もなく、枕木のあいだから下をみれば目もくらみそうで、冷や汗がスーッと背筋を伝わってシャツやリックにすわれていく。

 川の流れは緑にはえてあくまでも青く、千古の山々の峰をかすめて本流にそそいでいる。”


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