大夕張つれづれ■デンデントロリコ■|高橋正朝 #72

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 川内康範は、子供向けテレビ番組の原作者として、我々が子供の時分にはよく知られていた。

 「平凡」であったか「明星」であったか、とにかくそのような雑誌に掲載されているマンガを見る目的で、パラパラとページをめくっていたら、小説の部分が出てきて、作者として、川内康範の名前を見たときは驚いた。

 子供向きの原作だけの作家だと思っていたので、恋愛(たぶん)小説を書くとは知らなかったのである。

 鹿島東小学校5年生くらいのときだった。子どもであったから、そういう雑誌の小説は読まない。読もうとも思わなかったが、仮に読もうとしても、漢字が読めなかっただろう。

 川内康範原作のテレビ番組は、マンガ化されたものが多かった。映画化された「月光仮面」も大ヒットした。主題歌もヒットした。

「七色仮面」という作品があった。この作品の川内康範自らの作詞の主題歌で、私には意味不明の詞の部分があった。子どものときは、その意味不明のことについては何の感慨もなかったが・・・・・・。

「 ♪ とけないなぞを さらりとといて このよにあだなす ものたちを デンデントロリコ やっつけろ デンデントロリコ やっつけろ 七つのかおの おじさんの ほんとのかおは どれでしょう ♪ 」

「 ♪ ゆめは七色 きれいなにじの みんなよんでる しあわせを デンデントロリコ もってくる デンデントロリコ もってくる 七つのこえの おじさんの ほんとのこえは どれでしょう ♪ 」 の
「 ♪ デンデントロリコ ♪ 」という部分である。

 今回、YouTubeでその主題歌を五十数年ぶりにを聴いて、さて、この意味は?と老人になった今になって疑問を持ち、ウェブでチェックしたら、たいてい、 「囃し言葉でしょう」と書かれていた。

 一つだけ、穿った解釈の書き込みがあった。

 フランス語からとったもので、3つのそれぞれの言葉の数字を合計すると七つになる、というのである。穿ってはいるが、「 ♪ ゆめは七色 きれいなにじの ♪ 」という詞があり、虹というと七色という表現が連想されるくらいだから、穿ち過ぎだとは思うが、面白い解釈だった。

 私は、「囃し言葉」の類だと思うけど・・・・・・。

 あの時代のマンガ家に、杉浦茂という人がいた。

 「少年児雷也」「少年西遊記」「猿飛佐助」など、シュールなユーモアがあるお化けが出たりして人気があったが、それらのマンガの中では、よく、「ドローン」とかの文字が書かれて変身したり、お化けが登場したりしていた。そのような言葉の表現と根は同じものではないかと思うのだが・・・・・・。

 誰か、この「 ♪ デンデントロリコ ♪ 」という意味を知っている人がいたら教えて下さい。


高橋 正朝 ( たかはし まさとも ) 2017/04/25 _ 12:00:21

昭和23年11月に明石町生まれ。鹿島東小学校から鹿島中学校に進み、夕張工業高校の1年の3学期に札幌に一家で転住


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