ネコヤナギ

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大夕張の春を告げるネコヤナギ

以前、ある方から、次のようなメールをいただきました。

ふるさとは、猫柳が芽を出し始める季節ではないでしょうか。

確か鹿島小学校グラウンドのネット裏の、神社の入り口付近に、猫柳の木があって、子供の頃よく取りに行った事を思い出します。

その木は神社の入り口の左側にあり、入り口の右側には奇麗な涌き水が湧いておりました。遊びまわった後には、よく喉を潤したものです。

すごく冷たくて(しゃっこい)旨かった。

またあの水の味を味わいたいものですね。

  

 メールを読んで私の中で、春を感じた瞬間とネコヤナギの印象がつながっていることを思いました。

 山や沢が多い大夕張で遊んでいると、3月頃になると、雪に埋もれている木のあたりでは、近づくと、ズボッと腰までうまります。それは、見た目には雪に覆われていても、下に流れる小川が、春の暖気で水も緩み、木の下では雪がとけて空洞ができているのです。

 そんな川近くの斜面によくネコヤナギがありました。

 暦が春に近づく頃には、ネコヤナギの白い毛に覆われた芽が、厚い雪の下でふくらみはじめているのでした。

 もうすぐ春だなあ、もう少しだなあ、心はちょっぴり嬉しいような気持ちになりました。

 枝を手折って,家に持ちかえると、母が花瓶にさして玄関に置いておいてくれました。

 芽が開くのを楽しみにしていました。



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