アイスクリーム | 林 恭子

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 あれは昭和40年代初めの夏の日だったでしょうか。


 大夕張駅前の交差点辺りで、アイスクリームを運んできたトラックが故障して動けなくなりました。

 
 どんどん溶けだすアイスクリームに慌てた運転手さんは、周りにいた人達にアイスクリームを

「食べて!」

と言って、いくつもくれました。

 

 この特別なプレゼントが凄く嬉しかった思い出があります。

 
 当時、我が家にはまだ冷蔵庫もなく、アイスクリームはいつでも食べられるものではありませんでした。

 
 冬になれば天然冷蔵庫(←外)で、粉ジュースを凍らせて、アイスキャンディーを両親がよく作ってくれました。

 
 今では考えられないほど何もない時代だったけれど、楽しさだけは沢山ありました。

 子供だったからかな・・・

 

(2000年1月11日 記)


思い出ばなし

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