アイスクリーム | 林 恭子
2022-04-06
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あれは昭和40年代初めの夏の日だったでしょうか。
大夕張駅前の交差点辺りで、アイスクリームを運んできたトラックが故障して動けなくなりました。
どんどん溶けだすアイスクリームに慌てた運転手さんは、周りにいた人達にアイスクリームを
「食べて!」
と言って、いくつもくれました。
この特別なプレゼントが凄く嬉しかった思い出があります。
当時、我が家にはまだ冷蔵庫もなく、アイスクリームはいつでも食べられるものではありませんでした。
冬になれば天然冷蔵庫(←外)で、粉ジュースを凍らせて、アイスキャンディーを両親がよく作ってくれました。
今では考えられないほど何もない時代だったけれど、楽しさだけは沢山ありました。
子供だったからかな・・・
(2000年1月11日 記)