森林鉄道の記憶 トロッコ2
2022-04-23
2022-04-28
71433
昭和35年。
南部貯木場の若者。
トロッコにのって正面から写したショットを見ると、あの映画の名シーンを思いだす。
森林伐採の作業から脱獄計画に巻き込まれた主人公の橘が、ブレーキの効かない猛スピードで走るトロッコにのってひたすら雪原を逃げる。追いかけてきた保護司が猟銃を打ちまくり鬼気迫る迫力のシーン。
昭和40年(1965年)に公開された石井輝男監督、高倉健主演の『網走番外地』。
大人気シリーズの第一作となった作品だ。
『網走番外地』シリーズは、大夕張の協和会館でも公開され町のポスターでよく見かけた。
大人達は、主題歌を口ずさんで気持ちよさげに、肩で風を切って歩いていた。
当時小学生だった自分はもちろんリアルタイムでみたわけではない。むしろポスターでみるタイトルや雰囲気からは少年には好もしいものには思えなかった。
上記のような『雪原を猛スピードで走るトロッコ』の逃走シーンを覚えているのも、劇場で見たわけではない。
50代を過ぎて映画の中の街並みや雰囲気など過去の時代背景と出会えるというそれまでになかった新しい楽しみ方を日本映画の中に見出すことができるようになった。そしてTVや配信等それらを気軽に見ることができるようになったからである。
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昭和20年から25年まで下夕張に住んでいました トロッコの柱に手をまわし”しっかりつかまってろ”と言われ乗った記憶が有ります 多分南部から下夕張の橋のところまでだったと思います あとはエンジンの付いた乗物で、その運転席にも乗せてもらいました 足元から線路の枕木がみえていました 外観は覚えていません 4歳頃の記憶です