森林鉄道の記憶 林鉄機関車1
2022-04-24
2022-04-25
30119
昭和35年。
自分との関わりでいうと、ものごころついた昭和40年代日常の生活の中で森林鉄道の存在を意識したことはほとんどなかった。
あるとすれば、ダム湖畔から見える三弦橋その他のいくつかの橋梁たちを見たときに、木材を積み出す汽車が走っていたんだなあ、と思ったくらいだった。その頃は、すでに廃止になり走っている姿を見たことはなかった。
そもそも『森林鉄道』という言葉すら知っていなかったように思う。
もっと年代が上の大人達は、『林鉄』『りんてつ』と呼んでいた。それを知ったのもずっと後のことである。
当時の大人達は、大夕張という街の中で、そこで働く人や鉄道との関わりが、ずっと強かった時代を暮らしていたのだろう。
若者達がのっている、『大夕張営林署ディーゼル機関車 野村プリモス型』の横に一部が見えている気動車は、野外博物館「北海道開拓の村」山村群にある森林機関庫に展示されているものと同型。次のように解説されている。
森林鉄道ディーゼル気動車
型式 | 酒井F42型ボギー式 UD6型エンジン |
重量 | 10トン |
製作 | 昭和31年(1956) 酒井工作所 |
履歴 | 昭和36年上芦別営林署から大夕張営林署に移動し、同署管轄の 下夕張森林鉄道(昭和16年~昭和41年) および夕張岳森林鉄道(昭和18年~昭和41年) で昭和41年の廃止まで稼働していた。 |
白黒写真はこちらから↓