カラスの襲撃 |石原賢治
2022-06-14
2022-08-24
22022
小学5年の頃、ソロバンを習っていまして、ある日曜日に鹿島中学校で昇級試験がありました。
早めに富士見町の家を出て、歩いて中学校へ向かいました。
岳富町を通る時、何を血迷ったのか、歩道の上の擁壁伝いを歩いていました。
そう、鉄道のすぐ脇道を歩いたのです。
これは、正式な道ではありません。
暫らく歩くと、突然頭の上をかすめる何かに気が付きました。
中学校の制帽をかぶってました。
周りを見渡すと、カラスの軍団が自分を取り巻いていました。
下の歩道を歩いていたグループがその状態を見ていたようで、早く逃げて下に降りて来いという声をかけてくれました。
それから一目散で走り、擁壁の低くなった所で下に飛び降りました。
聞いた所、カラスが自分のかぶっていた帽子を狙い急降下し、足で掴みかけたが、未遂に終わった様子。
以前、子ガラスのことで帽子をかぶった人に恨みが有り、よくいたずらするような事を聞きました。
私自身はそんなことは身に覚えがありませんが、カラスは帽子をかぶった人ということで、しっかり敵対イメージあったのでしょう。
それ以後、カラスを見ると瞬間的にあの時のことを思い出します。
それはさておき、その日のソロバンの昇級試験はどうだったのかは、覚えていません。
それにしてもカラスは多かったですね。
(2002年2月6日 記)
岳富町の築堤上の線路脇を歩くコース。一番の近道だったかもしれません。
長谷川少年が録音した『出発進行!-大夕張駅構内 昭和48年春-』の機関車が出発に聞こえる『カラスの鳴き声』を思い出しました。
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