シューパロ川の石採り 

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 昭和43年(1968年)鹿島中学校一年に入学した。

 その年の夏のこと、父親に連れられて近所のトシボーと、弟と4人で大夕張炭山駅から奥の『官行』に向かい、シューパロ川の上流に行った。

 

 その経路は、平成10年発電所からポンプ場への中で使った私の手元にあった二枚の写真と、弟が持っていたこの写真の三枚からわかる。

 

  貯木場から取水堰、そしてここ。

 しかし、その道行きの記憶はほとんどなかった。

 

 最近、この写真を見て、あらためて上流の川原まで入っていったことがわかった。

 

 

 後ろの橋に、頭巾をかぶった女性らし人物が立つ。当時工事中の道路にかかる橋の一つだろうか。

 

 三笠に通じるとされたこの道路も、いつ完成されるか知るはずもなく、大夕張炭山駅から先に進んでいくと山懐の袋小路の中に入り込んでいく感覚は強かった。

  

 この時期のまとまった数少ない自分の写真でもある。

 それにしても制帽と白シャツの中学生二人が手ぶらで、半袖半ズボンの水筒を下げた小学生・・・。

 何をしに官行に入ったのか。

 

 父が、この日、三人を連れて官行にいったのは、単なるきまぐれだったのか、それとも何か考えがあったのか。

 この写真を持っていた弟に言わせると、「単に石を拾いにいったのではないか」という。

 そういえば、父には「石蒐集の趣味」があったが・・・。

 

 それでも昭和47年に46歳で他界した当時の父親の年齢を遥かに越してしまった今、当時の父親の心境を時々想像してみることがある。

  

 

 

この日を記憶をもとに訪ねた平成10年(1998年)に、発電所からポンプ場あたりを訪ねた。

その時の訪問記。

 

 

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