1998年 大夕張 閉鎖の頃|飯田雅人

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 昨日の北海道新聞夕刊に『鹿島の施設 水没で閉鎖』という見出しで、小さな記事が出ていました。

 内容は、住民の移転がほぼ終了し、鹿島連絡所が9月29日で閉鎖され、10月末には、夕張署の鹿島駐在所も閉鎖されるというものでした。

 
 6月に私が大夕張に行った際には、鹿島連絡所は、4月から火曜日のみ開いているとの札が入り口にかかっており、まだ人は住んでいることをうかがわせました。

 
 先日の乗田さんの投稿にもあるように,最後まで残った吉井さんも移られ、いよいよ公的機関は完全に閉鎖ということになったのでしょう。

 
 この先,大夕張は原野に戻り、そして水没。

 まるで,早送りの映像を見せつけるように、時間を急ぎ、私たちの目の前から姿を消していくのです。

 

(1998年9月27日 記)


随想

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