三菱大夕張炭砿病院

56207

 昭和45年頃の炭砿病院。

 その頃。

 

 右手の突き出た屋根のある部分が、正面玄関。左手は北側の玄関。職員関係者用の玄関だった。

 

 正面玄関と北側の玄関の間に見える一階の窓のところが、事務室・受付だった。

 正面玄関を入った先の吹き抜けの立派な階段を上がると診療室がならび、二階にはその窓が見える。

   

 普段、患者として病院に行く時は、正面玄関から入った。 

 

 入って左手の受付の前には、日当たりの悪い、蛍光灯に照らされたやや薄暗い廊下で、木製の椅子に腰をかけて順番に名前を呼ばれるのを待っていた大勢の人たちがいて、その姿が印象に残る。

  

  

 

 

より

大夕張炭労解散誌『未来に向かって』からの写真。

 

病院前に並ぶ車は、当時のルーフからテールにかけてのなだらかな曲線を描く特徴ある形状。

 

車を個人で所有する家も増え始め、カローラやスプリンターといった車が炭鉱住宅の前に置かれていることもよく目にするようになってきた頃だ。

 

南側から鉄道越しに見た同じ頃の炭砿病院。

 

 

 

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