サーチャージの日| 准

22621
サーチャージから6日後(水位299.5m)の新白金橋

平成26年(2014年)11月12日(水)

 試験湛水中のシューパロダムが、明日11/13(木)最高水位に達します。


(18時現在 雷雨ですが、今日中の最高水位はありません。)

 
 けれど明日の天気予報は雨。


 14日(金)には晴間がありそうなので、ゲート全開のダムを見るのはこの日がチャンスです。


 日本第二位のダム湖の最大面積(15km2)状態を「晴天下で」見る機会はもうないかもしれません。

 
 たった2日間だけのこの機会・・

 
 休暇をとって駆けつけます。

 
 はい、何とでも言え、なのです~

 

平成26年(2014年)11月14日(金)

 ダムの水位が301.6m程度まで上がったこの日、大勢の見物人の一人になって、ダムの周辺を散策しました。

 曇間から時々日が差す天候。

 
 12門のゲートから溢れる水が、羽毛を並べたようなカーテン模様になって堤体を流下する様は、迫力というよりむしろ美を感じました。

 

 
 ふぐ刺しを連想する方もいるかもしれませんが・・ (^^;)

 

 ダム湖は巨大で支笏湖の1/5、日本第2位の大きさです(時と場合によっては日本一の瞬間があるかもしれません)

 

 長時間滞在している間に雪が降り出して、大夕張に向かう頃にはすっかり雪景色に変わってしまいました。


 大夕張神社に登るつもりでしたが、生い茂った笹に雪が積もっていてとても無理、で諦めました。

 

 切替え前の旧国道452号の縁から駅前通りを東に下ると、わずか90mほどのところまで水が来ていました。

 
 緑町栄町の大半が水没し、代々木町弥生町の辺りは立木の先が水面に顔を出しているだけで、対岸まで500m以上の川幅があります。

 
 大夕張はほとんど沈んでしまいました。

 

 沢山の木片と空瓶が浅瀬に浮かんでいますが、どの瓶も焼酎瓶なのが笑えます。

 炭鉱町らしいというか・・

 

 宝沢を跨ぐ鉄道の土手が、湖面を分けて「天の橋立」みたいに見えているのは予想どおり。

 
 どこから来たのか、沢山のカモが泳いでいます。

 

 
 太古の森だった大夕張が、不夜城の大夕張として栄え、人と物が去って、いま、三度目の大夕張が始まるのでしょう。

 

 日本の発展を石炭で支えた大夕張はこの湖の下ですよ。

 

 

 雪が降る中、湖面に張り出した土手に立って湖面を見下ろしていると、どこからともなく三好達治の詩が聞こえてきました。

 

 
  太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪降り積む。

 
  次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪降る積む・・

 

 

(2014年11月14日 記)


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