番外編••••••密かにささやかれるパリの3悪 その1| 高橋正朝 #84
前回、# 83 【 番外編••••••KR 省からのメール 】を書きましたが、ついでだから、G 省のパリにある出先機関と、2つの民間企業のパリ支店について書きます。
前回の KR 省については、新型コロナや年金に関わる行政機関なので、大夕張出身者にも、その出先の窓口に接触した人も多いだろう。
しかし、今回の表題については、旅行でパリに行った人でも、関わらなかった人のほうが一般的だと思う。
私自身は、パリの3悪と密かにささやかれる所で、イヤな思いはしたことがない。 それどころか、大変親切にされた。
密かにささやかれるパリの3悪とは以下のとおりである。
その1が、G 省の出先機関。
その2が、民間企業の航空会社のパリ支店。
その3が、特殊な性格で創設された、銀行のパリ支店。
パリの3悪と表現したのは、今はともく、以前は、日本人が訪れるヨーロッパの都市としては、パリが代表的だったからそう呼んだわけで、他の、ヨーロッパの都市名を冠しても何ら構わない。
しかし、赤塚不二夫のマンガのキャラクターのイヤミ氏が、時々、『 おフランス帰り 』と言うセリフがあるが、イヤミを含んだ表現をする場合に利用する都市名として、パリを冠するのがインパクトがあるので、そう表現したにすぎない。
これは、1980年代の半ばごろ、アルジェからパリに行ったときに、飛行機の中で、隣に座った3〜4歳ぐらい上の男性から聞いた表現だった。
「 タカハシさん、パリの3悪て知ってますか? 」
「 いいえ、知りません。何ですか、それは? 」
「 1が、G 省の出先機関。2が、民間企業の航空会社のパリ支店。3が、特殊な性格で創設された、銀行のパリ支店 」
彼は、具体的な事例を言ったわけではなかったが、それを聞いた私は、何となく、合点がいった。
彼は、固有名詞を言ったのだが、私が、上記のようにボカシた表現にしたので、説明的な文になった。
私が、後に、イヤな目にあった当人から聞いた事例に、こういうのがあった。
アルジェリアで同じブロシェットで働いていた男性の例である。
ヨーロッパをヒッチハイクしていたとき、スエーデンのストックホルムで、レストランの食器洗いのアルバイトをした。
あるとき、風邪にかかって熱をだしたので、レストランのマネージャーが、日本人男性を救急車で病院に搬送した。
同時に、G省の出先機関にも連絡した。
それで、出先機関の男性職員が病院にかけつけ、ウンウンうなっている日本人男性に向かって、
「 君ね、不法労働したうえに、無料でこの国の病院にかかるのは心苦しいだろう。早く、ここを出て行きたまえ 」
もう1人の事例は、イラクでのプロジェクトで働いていた男性で、場所もストックホルムで、まったく同じパターンだった。
(2022年3月26日 記)
昭和23年11月に明石町生まれ。鹿島東小学校から鹿島中学校に進み、夕張工業高校の1年の3学期に札幌に一家で転住。以後、仕事の関係で海外で長く生活。現在は、タイ、バンコクで暮らす。
パリの3悪ではないが、意外と身近にありがちな、融通の利かない塩対応・・・。
日頃温厚な(!?)自分でもぶち切れたことがある💦
理屈はわかっていても感情がゆるさないときがある。
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どちらの立場にもなり得ますね。