郵便局の町内地図|久々湊真一

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『散歩道』の町内地図を懐かしく拝見しています。
掲載されている地図は昭和43年のものですが、眺めているうちにある事を思い出しました。

同時期の昭和41年に、私は郵便配達のアルバイトをしたのです(夏休みの帰省時)。

大夕張郵便局には、戸別の詳細地図が備え付けてありました。一家全員の名前が入った非常に詳しくて精密なものでした。

難しい苗字や名前にはフリガナが附ってありました(ちなみにうちの名前もフリ仮名付きでした(笑))。


配達物の住所・氏名をこの地図で確認して頭の中に入れ(禁持出)、自転車orバイク(赤色専用車)で配達を行います。

配達ルートの設定(どの巡路が一番効率的か)が、ゲーム感覚?で楽しかった記憶があります。

配達物の中には、就職した同級生からの両親に宛てた小包もあり

「これを少しでも早く届けるにはどうしたら良いか」

などと私情も交えて考えたものです(笑)。

 

届けた先の人が引っ越していたこともありました。


該当の表札が無くて、場所の憶え違いをしたのか?

と一瞬青くなりましたが、念のため隣家に聞いて判明したのでした(汗)。隣家に教わった引越先住所をメモに書き取り、局員に報告しましたが

 

「アルバイトでこれだけ気が利くのは始めてだ」


と誉められたのが嬉しく、今でも憶えています(笑)。

この情報は、早速、郵便局備え付けの詳細地図に反映されました。


郵便配達の方のご苦労の一部を知った、貴重な体験でした。

 

(2002年1月23日 記)


思い出ばなし

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