思い出の街角 栄町の通り 大夕張の写真を見ると「ここはどこだろう」と、まず最初に、自分の記憶と写真の場所を結びつけようと頭の中で考える。 当然、限られた体験の中で、知ってはいるけどいったことがない場所や、知らない場所が多い。 この写真は、見たとき、「あ、あそこだ」とすぐに思えた場所、のはずだった。 富士見町6丁目… 続きを読む
随想 父の事故 |内川准一 昭和35年の夏のこと、採炭夫の父は2度目の事故にあった。 大夕張の夏祭りの夜のことだった。 代々木町のアパートの間に架けられた巨大スクリーンで、屋外映画を見ていた私と妹は、会場内放送で呼び出された。 何故呼ばれたのかは、炭鉱の子供にはわかる。 詰所の人が、 「お父さんが(発破)事故… 続きを読む