〘 チョンガー 〙と〘 サッチョン族 〙|高橋正朝 #195
たまたま読んだ本に、〘 チョンガー 〙という言葉がでてきた。
昭和23年生まれの私の年代や年上の人たちは知っている言葉だ。 しかし、現在では死語だろうと思う。
〘 チョンガー 〙という言葉は、ハッキリした記憶はないものの、鹿島東小学校の高学年ぐらいには知っていたように思う。
さすがに、子ども向けのマンガで知った言葉ではなかったと思う。
喜劇映画かテレビドラマで知った言葉のような気がする。
ウイキペディアに、〘 チョンガー 〙の項目があったので、3項のうち、第1項だけを切り取ったのが、以下の文。
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チョンガーとは
日本において未成年者や独身男を、どちらかというと侮蔑的なニュアンスで意味する言葉[1]。
朝鮮語からの借用語[1]。
李氏朝鮮においては、未婚者はチョンガーと呼ばれ、非常に軽蔑されていた[2]。
また、ザ・ドリフターズの曲「ドリフのほんとにほんとにご苦労さん」では、歌詞にこの意味でチョンガーが登場する。
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この言葉の派生というか、合成語に、〘 札幌チョンガー 〙がある。
〘 サッチョン族 〙という言葉は、鹿島中学校時代に知った言葉で、これはテレビドラマで知った。
サラリーマンの家族持ちが、東京に家族を置いて、本人だけが札幌に赴任することだという意味なのはすぐにわかった。
幼児期から高1まで、大夕張ですごした私にとって、札幌は大都会だった。
しかし、その札幌でさえも、東京で生活する者にとっては、札幌赴任は、都落ちの感がするようで、それを、〘 サッチョン族 〙という言葉に含めている。
ネットの日本語俗語辞書に載っていた一部を以下に抜粋
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サッチョン族
Sacchon Zoku
サッチョン族とは、札幌で単身赴任すること。またはそういった人。
【年代】 1959年 【種類】 合成語
『サッチョン族』の解説
サッチョン族とは『札幌』と独身を意味する『チョンガー』を合成したもので、札幌で単身赴任すること。
または札幌で単身赴任する人を意味する。
1959年、目覚ましい発展のあった札幌を中心に、北海道へ進出する大企業が多く、転勤で札幌へ単身赴任する者が多数出来たことから流行した言葉である。
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人種や身体障害者を表現するのに、当時も現在もマスコミは非常に気をつかうが、〘 サッチョン族 〙という言葉は、1959年ごろには普通に使われていたような気がするが、現在はどうだろうか ••••••。
(2024年5月5日 記)
(筆者略歴)
昭和23年11月に明石町生まれ。鹿島東小学校から鹿島中学校に進み、夕張工業高校の1年の3学期に札幌に一家で転住。以後、仕事の関係で海外で長く生活。現在は、タイ、バンコクで暮らす。
メール宛先:taka-jp@outlook.com (メール宛先変更になりました)
ひさしぶりに思い出した懐かしい言葉・・・
「チョンガー」「サッチョン族」
自分ごととして使われたり使ったこともなく、TVドラマや映画、世間の話題から覚えた言葉だった。
高度経済成長期のサラリーマンの哀愁とともに使われたような言葉だったのでしょう。
これらの言葉、確かにもう聞かなくなった。
東京、札幌間も数時間で移動できるようになり、時間的にも、精神的にも、距離感はなくなった。
札幌からだと、大夕張に自動車でむかう時間と東京へむかう機内の時間はさほど変わらない。
今や死語ですね。。。。。