夢の街

かつて石炭で繁栄した街の昔と今の記憶をもとめ、追いかけた記録。

ラジオドラマ、〘 チャッカリ夫人とウッカリ夫人 〙 | 高橋正朝 #220  続・大夕張つれづれ

ラジオドラマ、〘 チャッカリ夫人とウッカリ夫人 〙 | 高橋正朝 #220 

   前回、テレビドラマ〘 怪人二十面相 〙で、明智小五郎役をやった〘 佐伯徹 〙について触れた。       〘 佐伯徹 〙という役者は、私は、このテレビドラマで初めて知ったわけで、どういう映画やテレビに出演していたかもわからなかったので、ネットでチョッピリ深追いしてみた。       そうしたら…
春眠 | 長谷川潤一 随想

春眠 | 長谷川潤一

  大夕張を出る、夢を見ます。 他の何組かの家族もいます。  駅前には見送りの人たちが来て、またそれを見る人たちも。  車窓が動き出し 人の顔が流れ、ぎこちなく手を振ります。  軽く繕った笑顔に涙はありません、 戻れない不安感だけ。    なぜ離れなければならないのだろう、この今の暮らしから。   …
太古にうもれゆく街 | Toshinori 訪問記

太古にうもれゆく街 | Toshinori

セイタカアワダチソウと秋の青空     2003年 8月17日に、大夕張に行く。 鹿島小学校校庭から周りを見渡すと、ここ4年、5年の間に、随分風景が変わったように感じた。 山は樹木が大きく繁り、住宅の有った平地は、セイタカアワダチ草なのか黄色い花、イタドリなどの雑草に侵略され、持ち込んだ花の種を植え…
1997年の街歩き イサオ製作所ゲート前  訪問記

1997年の街歩き イサオ製作所ゲート前 

前回の『1997年の街歩き イサオ製作所』の撮影位置から歩を進めて、ゲートと門の前で撮影した。 当時、記憶では、右手前に見える建物が車庫として使われていて、見慣れた屋根を青く、窓を黄緑に塗られた赤い線の入った三菱鉱業バスが放置されていた状態でおかれていた。    その後、有志達の手に寄って、保存活動…
1997年の街歩き イサオ製作所 訪問記

1997年の街歩き イサオ製作所

さて、写真は1997年の大夕張に戻る・・・。   写真は『大夕張礦業所機械工場の思い出』で使用したもの。 Kawauchiさんが書いているように、ゲートから内側は、事務所や工場地帯が広がる炭砿の事業地だった。 三菱マークもそのままに、面影を残す建物は、ピアノ板を作る工場になった。   住民立ち退きを…
1997年の街歩き 炭山駅前の沢(溜池) 写真

1997年の街歩き 炭山駅前の沢(溜池)

    砿業所ゲート下、大夕張炭山駅前の下にあった沢。 小石を敷き詰めたような川原に、幾筋にも流れる水の流れ・・・   子どもの頃の虫取りや水遊びについて以前書いたが、実は、もう一つこの沢には思い出がある。 まだ小学校入学前だったころ、千年町に当時はまだ親戚のいとこが住んでいた。 自分も富士見町6丁…
2024年9月28日にビエンチャンで出遭ったオランダ人カップル|高橋正朝 #218 続・大夕張つれづれ

2024年9月28日にビエンチャンで出遭ったオランダ人カップル|高橋正朝 #218

           首題のオランダ人カップルに出遭った場所は、私が、ラオス出国時で、ビエンチャンのバスターミナルだった。  ヨーロッパ人は、他に、1人旅の若いロシア人女性だけで、私を含んだ他の8人はアジア人である。       ラオスの出国管理の手続きを終え、同じバスでタイの入国管理事務所に向かう…
1997年の街歩き 富士見町6丁目坂の上から炭山駅方面 2 写真

1997年の街歩き 富士見町6丁目坂の上から炭山駅方面 2

この写真も前回と同じく、2003年(平成15年)の写真。   ほとんど同じ場所ではあるが、下の景色がもう少しはっきりと写っている。 左手炭山駅駅前方面。 向こうの舗装道路は、官行方面に行く道。 手前に写る土の道は駅前から続いていた道。坂をおりるとこの道にでる。 そして、これらの二つの道の間を線路が走…
1997年の街歩き 富士見町6丁目坂の上から炭山方面 訪問記

1997年の街歩き 富士見町6丁目坂の上から炭山方面

富士見町6丁目の坂を下ると、坂道の上り口の手すりが見えてきた。 正面は大夕張炭山駅前、手すりは見にくいが、炭山駅前の沢を埋める溜池だ。 昔の道路下の暗渠がこのあたりにあった。   下草の生い茂るこの写真には、見えるはずの炭山駅の駅舎が移っていない。 そう思ってあらためてチェックしてみると、以前掲載し…
あのねのお話 | あおいこ  随想

あのねのお話 | あおいこ 

 初めて、投稿させて頂きます。 大夕張鹿島の地に 鹿 が舞い降りて来ていると聞きました。  私達が暮らしていたあの頃は、どこに遊びに行っても鹿さんにお会いする事は無かったし、地名の由来さえ深く考えておりませんでした。  やはり太古の昔から鹿の生息地だったのでしょうね。  人間が住まなくなったのを、何…
1997年の街歩き 富士見町6丁目から5丁目方面 訪問記

1997年の街歩き 富士見町6丁目から5丁目方面

富士見町6丁目方面から南側。5丁目方向。 言葉をかえると砿業所方向を背に、鹿島小学校方面をみたところといえるだろうか。    手前の跡がかつての道跡、木立の向こうが住宅地であったのだろう。   ふと5丁目から6丁目にかけての坂道を汗をかきながら自転車で駆け登ってきた自分の姿や、『ろうそくちょーだい』…
大夕張の岳富町にあった甘味処 |高橋正朝 #217 続・大夕張つれづれ

大夕張の岳富町にあった甘味処 |高橋正朝 #217

   前回の投稿で、上野にあり甘味処〘 みはし 〙について触れた。     東京に住んでいる甘党には、甘味処といえば、上野と浅草にある〘 みはし 〙、新宿西口にある〘 時屋 〙、アトレなどにも入居している〘 麻布茶房 〙などが知られている。       〘 麻布茶房 〙は、札幌の東急百貨店の10F …
2024年9月27日 若菜 小倉屋 絵画

2024年9月27日 若菜 小倉屋

大夕張からの帰り若菜の小倉屋に寄った。 もう20年以上前から時々寄ったことのある有名なぱんぢゅう屋さんだ。   子どもの頃は、大夕張から清水沢でバスに乗り換え、夕鉄バスで、夕張本町や、若菜のターミナルから乗り換えて栗山行に乗った。   その通り道だ。   大夕張を出て、車で故郷に帰るようになってから…
2024年9月27日 シューパロ湖 スケッチ  絵画

2024年9月27日 シューパロ湖 スケッチ 

 先日の2024年9月27日の話。  一緒に行った友人がシューパロ湖畔でスケッチ帖を取り出し、写生をし始めた。  高校時代、彼は、選択科目で『書道』を選択し、自分は、『美術』を選んだ。  そんな友人だ。      下絵を手早く描き、携帯用の水彩絵の具を取り出しさっとと色を付けた。  ものの10分ほど…
2024年9月27日 シューパロ湖畔 秋の空 写真

2024年9月27日 シューパロ湖畔 秋の空

雨が降り、白い雲が出ては去り、晴れ間がのぞいた。 紅葉前の秋の山、そして秋の気まぐれな青空。    何を撮ったかではなく、どこで撮ったかということで・・・・   場所は、富士見橋・・・かつての白銀橋の入り口の南側、明石町番外地。  …
東宝と新東宝と大蔵映画 | 高橋正朝 #216 続・大夕張つれづれ

東宝と新東宝と大蔵映画 | 高橋正朝 #216

   かなり以前のことになるが、そう、もう20前ぐらい前の秋である。  上野公園に行き、毎年11月の第一土曜日に東京大夕張会が開催されるという上野精養軒を横目に見ながら美術館へ行き、帰りは、ブックオフや松坂屋上野店に行ったことがあった。        途中で、甘味処〘 みはし 〙に寄った。     …
2024年9月27日 シューパロ湖 その2 写真

2024年9月27日 シューパロ湖 その2

  友人と行ったシューパロ湖行き。 湖畔の道路からの対岸は、雲の切れ間から太陽の光がそそぎ、微妙な光と影のコントラストができていた。 「大夕張の雲は低く垂れ込め、うっとうしくて嫌いだ」 そう小さい頃から思っていた。   夕張岳が見えないこんな日もいいものだ、そぼ降る小雨が止み、一瞬そう思わせてくれた…
2024年9月27日 シューパロ湖 写真

2024年9月27日 シューパロ湖

友人と、この日シューパロ湖に行くことになっていた。 9時に札幌市の自宅を出発。 途中、ものすごい雨が降っていたが、シューパロ湖につくと雨は小雨になり、時折晴れ間ものぞいた。 前夜から降った雨で川は茶色く濁っていたが、湖の水は綺麗に輝いていた。     あいにくというか、当然夕張岳は雲の中  …