磯次郎の沢産 ユーバリセラス
2020-02-18
2020-09-18
18608
標本ならびに以下の解説は職場の同僚,大和氏からいただきました。
Yubariceras(ユーバリセラス)-北海道夕張市鹿島磯次郎の沢本流、砂防ダムを越えてしばらく行ったあたりの転石(石灰質ノジュール)から産出。上部白亜系チューロニアン階中部(約9千万年前)。
大夕張地区には、南北にチューロニアン階の地層が走っていて、たくさんの種類のアンモナイトが見られる。
Yubariceras(ユーバリセラス)は、殻の断面が四角形に近い。へそから外面に向かって放射状の肋が並び、肋上には11列の突起が等間隔で配列する。
ひとつ前の時代の、セノマニアン中部から産出する7列の突起があるのはAcanthoceras(アカントセラス)。
Yubariceras(ユーバリセラス)は夕張地域が本場であり、似ていて多少違うもので、Romaniceras(ローマニセラス)、Shuparoceras(シューパロセラス) 、Obiraceras(オビラセラス)、Neom(ネオン)―phaloceras(ファロセラス)なども産出している。