取水堰の八つ目 | 泊川俊徳
2022-07-07
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メタノール工場横にあった 堰堤での話。
小学校の頃、父が雨で増水した堰堤附近の川で、八つ目を水汲みのバケツ、2つ・3つ採って来ていました。
父は八つ目採りが得意だったようです。
釣り竿は、使わないで採って来てました。
雨で増水した川岸に、八つ目が集まる場所があるようでした。
バケツ約3杯分の八つ目は、殆んど自分と父で、味噌煮にして食べました。
目病、目の悪い人に良いと言う話でした。
年に2度、3度食べてました。
多分、日本で一番八つ目を食べた親子かも知れません。
ちなみに、カジカ、通称ガッペもバケツ2杯・3杯採っていました。
八つ目を食べると、風呂に入り、上がるとタオルいらず。
身体に付いた水滴が、はじけます。
今は食べる事も無く成りました。
(2008年5月9日 記)
取水堰【音の風景】↓
私も時々取って持ち帰って。母が血抜きして料理し父は余さず食べた。私は全く食べなかった。けれど、本当に美味しかったのか?捕ってきた子供への愛情だったのか?今はもうわからない。
父は新琴似の屯田兵村の生まれ、室蘭での丁稚奉公時代を経て、戦役で傷ついて、戦後は大夕張に流れ着いた人。十分に食べられた人だったのだろうか・・すべて・・すごく昔の出来事になってしまった・・
大夕張での子どもの頃の話題というと、よく出てくる八つ目。
うなぎのような形ではありながらうなぎではない、という。
自分は、官行でとったフナ・うぐい・ドジョウくらいしか覚えていなかった。
八つ目の絵や写真を見てみると、けっこうインパクトの強い顔をしている。
父は釣りが趣味だったが、もっぱら海釣で川で釣っている姿はみなかった。
子どもの時は、川の魚はたべられないとずっと思っていた。