大夕張10景(4)山すその街なみ
2020-02-11
2020-08-10
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大夕張10景(4)山すその街なみ
画・・・・野 田 淑 雄
文・・・・佐 藤 貞 雄
西側の山にへばりつくように住宅が建てられ南,北に幹線道路が走っているため、住民は悲しいときにも、うれしいことにも東の空にそびえる夕張岳を眺める。
しかし春日町対岸の、磯次郎沢の尾根に立って西を見ると、標高768メートルの、通称三角山のすそに広がる、整然とならんだ炭住の街並みの美しさは立体的であり、牧歌的でもある。
円錐形の三角山は、古い大夕張っ子には懐かしい存在である。スキーツアーに、春はたけのことりにと、住民と密着してきた。
世代は変わったのだろうか。三角山を知らないものが多くなった。でも時には、この山が見える地点に立ってみよう。大夕張の歴史を,この山は語りかけてくれる。