夕張岳とメタノール工場

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まだ芽吹き始めたばかりの季節。雪を被った夕張岳とシューパロ川沿いに立つメタノール工場。右下に小さな取水堰のポンプ場の建物が見える。

 

メタノール工場【 T,Aさん】

メタノール工場は紺碧の建物、ボイラー、濃縮工場、変成工場、合成工場、蒸留工場の工程で操業していました。
写真、左に並ぶシルバー色のタンクはガスホルダーと言います。
手前から順に坑内からの約50%メタンガスを溜め、濃縮工場で約90%に濃縮し次ぎのホルダーに溜めます。
三つ目のホルダーにはメタンガス、炭酸ガスと水蒸気を混合し変成工場で800℃に加熱し生成された変成ガス(水性ガス)を溜める。
その向こうの陰に小さなホルダーがありボイラーから抽出の炭酸ガスを溜める。
変成ガスを写真では高い建物、合成工場で300㌔の圧力300℃に加熱すると液体が生成される。
粗メタノールとして右側のタンクに溜められます。蒸留工場で99,99%に蒸留されタンク車で発送します。
日産50トンでした。昭和34年の暮れガスが液体に生成された事に歓声をあげたものです。化学工場の誕生でした。
取水堰のポンプ場も工場稼働に重要な役割を果たしておりました。

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