ぼくと相棒|鹿島春光、竜田亘

19463
ぼくと相棒

【書 名】  『ぼくと相棒』

【著 者】  鹿島 春光  竜田 亘

【著者略歴】

竜口亘(たつのくち わたる)

昭和37年、宮城県生まれ。平成元年、東北大学歯学部卒。現在、歯科医として仙台市内の病院に勤務。幼年より化石に魅了され、化石採集を趣味としてきた。鹿島氏とは、昭和58年に大学の化石採集クラブに入会して出会い、その後、機械あるごとに二人で化石採集の山歩きを続けてきた。2年前には、青葉城近くで400万年前の化石を発見、話題を呼んだ。仙台市在住。本名猪苗代治、28歳。

鹿島春光(かしま はるみつ)

昭和34年、北海道生まれ。61年、東北大学卒。道内の会社に就職したが、半年で退社。現在、道立札幌医科大学5年生。化石への思い入れは深く、とくにアンモナイトに興味を持つ。医学部の勉強が忙しく、あまり本を読んでいないが、安部公房氏の作品はすべて読了した。一昨年、単独で応募した作品「誰もいない炭山(ヤマ)」が「文學界新人賞」の候補作となった。札幌市在住。本名宮下均、31歳。

(※著者プロフィールは初版出版時に掲載されていたものです。)

※書籍の帯より

【本の紹介】

シュ―パロ湖に注ぐ沢に,一発当ててやろうと,巨大なアンモナイト探しに出かけた大学生二人のアブナイ体験を描く短編小説。ストーリーは面白いです。第2回朝日新人文学賞受賞の作品。

 

その展望台は、ぼくと相棒が初めてあった場所だった。
晴れた日に湖の向こうに見える山々の豪快なそびえっぷりが評判で、一昔前まではちょっとした観光名所だったらしいのだが、町の基幹産業である炭鉱の衰退とともに、訪れる人もすくなくなり、一階にあった食堂も、今では廃屋同然になっている。

 

【初 版】 1991年6月1日

【発 行】 朝日新聞社

【定 価】 1100円

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