1912年(明治45年/大正元年)

1620
  • 3月 21日,大夕張尋常小学校2教室増築。
  • 6月 滝の沢の北方の渓頭に若葉坑開坑。
  • 7月  錦坑閉坑。滝の沢抗縮小し,若葉坑に主力を注ぐ。
  • 【大夕張炭山近況(北海タイムス8月6日)】
    従来の施設と将来の計画:松隈鉱長曰へ大夕張炭礦株式会社時代に於る同鉱の施設は一見頗るハイカラ風にして坑内外の経営は略ぼ完成したる如き観かるも仔細に之を検覈せば凡て外観を美装したるに過ぎずして其実質に至りては確たる方針の上に樹立したる設計にあらず為に今後其用を成すもの尠かるへしと目下出炭をなしつつあるは滝の沢坑のみにて同鉱の宝庫と目されつつある若葉坑は現今掘進中にして毎日多少の出炭あるも石炭輸送機たるインドレスの完成せざる為め輸送をなす能わず目下鋭意工事進行中にて遅くも十月頃迄に完成せしむる筈なりしと同時に若葉坑附近に更に一ケ所の坑口を開鑿する計画にて之亦諸般の準備中なりし亦現今廃坑となりし錦坑は巨額の起業費を投じたるも事業進行に連れ断層に逢着し更に巨額の資金を注入し探堀を為すの要あるが故に前大夕張炭礦会社経営の時代に於ては資金の関係より廃坑となすの余儀なきに至りしも三菱合資会社の掌裏に帰したる上は相当なる調査を遂げ或は復旧するや難儀と云う
    鉱区の面積:大夕張炭礦会社所有の鉱区数は十四にして此面積千三百八十万坪余此延長三里余に跨りつつありしが若葉坑奥に於ける鉱区内の炭層は頗る有望にして其埋蔵炭量の如き予め知る能わざるも非常の巨額に達するならんと現在の私設鉄道は更に三里余を延長し之等の豊富なる石炭の輸送をなす計画ありとの世評なりしが斯の如きは近き将来に於て実現すべからざるも三菱の同社を手中に収めたる必ずやより以上の画策あるならんと推せらる少なくも北海道石炭界に於て三井三菱相対抗し覇を争わんとせば夕張炭の多少を以て縢を制するの覚悟なかるべからざるは自明の理なるを以て世評の決して偶然ならざるを知るに足る之を要するに三菱の本道石炭界に嘱目したる一日にあらず而かも実地に其掌裏に収めたる大夕張炭山を以て第一着手となせるを以て同鉱事業経営は世人の尤も注目する処にして本道石炭界に一新紀元を画すべき一大規模の経営と欧米最新の方法を斟□□て採炭をなし以て本道鉱業界に貢献□□啻に邦家の利益のみにあらざるなり(一日付特□員)

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