1928年(昭和3年)

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  • 2月 初)橋梁橋桁到着完了し,南部在住佐藤庄太郎により馬橇により運搬開始。
  • 3月 初)橋桁運搬完了。 三菱大夕張に請願巡査1名。北部に1名派出所。(向こう1年間許可)
  • 4月 1日,鶯沢,吉野沢橋梁,架橋工事に着工。 6日,五十鈴沢橋梁,架橋工事に着工。 15日,香椎沢橋梁,架橋工事に着工。  30日,鶯沢橋梁架橋工事を完了。
  • 5月 1日,宝沢橋梁,基礎工事に着工。(大井組) 5日,軌条敷設工事を開始。 8日,旭沢橋梁,架橋工事に着工。 鉄道事務係事務所明石沢下流に移転し、測量隊の合宿と併置。 25日,明石沢橋梁,架橋工事に着工。
  • 6月 1日,軌条敷設工事6哩70鎖に到達し,中継所設置。3080蒸気機関車運転開始し,物資運搬。建築列車用蒸気機関車3080号は、元より美鉄において運転不能なるものを応急修繕の上無理に使用したもので、運転中屡々故障を生じ且つ蒸気漏洩のため6哩間を一気に運転できず,途中停車により蒸気の快復を待ち再び運転を再開する状況にして、9201号蒸気機関車を使用する10月末に至る5個月間を辛じて運転する。 6日,三菱大夕張礦業所が公立主夕張尋常小学校校舎建設に着手 15日,第2期道床工事完工。 21日,竜田沢・宝沢橋梁,架橋工事着工。 25日,宝沢橋梁,基礎工事完了。26日,吉野沢橋梁,架橋工事完了。
  • 7月 8日,明石沢橋梁,架橋工事完了。23日,第4期道床工事着工(橋本組請負)。
  • 8月 20日、4号香椎沢橋梁上、軌条敷設工事中橋脚附近より原因不明(煙草の吸殻と推定される)の出火により、東南の風に煽られ瞬く間に山手御料林に延焼、一時殆ど絶望と思われたるも幸い風向きの変化と各員必死の奮闘により7、8町歩の延焼に止まり午後1時鎮火。
  • 9月 12日,主夕張尋常小学校通学区域を南大夕張より北方約2里,鹿島沢一帯の地域及び夕張川本流に沿い,北東3里の地域を連絡包容する境域と定める。 15日 三菱大夕張礦業所が主夕張尋常小学校校舎新築完成,夕張町に寄付。(教室8その他 352.75坪~1160.77平方平方メートル) 21日,第3期道床工事完了 25日,主夕張尋常小学校第1代佐藤勇蔵校長
  • 10月 1日,公立主夕張尋常小学校開校(初代校長佐藤勇蔵,教諭小林清次) 2学級 児童数123。

【開校当時をふり返って 小林清次(開校25周年記念誌より)】

その始,学校長と二人きりで建築列車に便乗「バラス」の上に乗せられた梱包にしがみつき「がたん」「がたん」と揺られ,発破作業中の「函岩」近付で若しやと思うくらい肝を冷やしながら北部大夕張に運ばれた。(中略)大夕張駅も当時鋸目のある坂で仮に造られたレール終点兼糧秣倉庫の地点に山の親父がまかり出て「がりがり」と板壁をひっかく音に2名(和井田,土田)の係員をふるいあがらせた翌日着任。 本校も河原の様な校庭にポツンと人待ち顔に立っていた。開校準備の手休めにと,校庭をそぞろ歩きしている自分の姿を見つけ,「学校の先生がいる」と数ヶ月間、学校に飢えた子等、数人駆け寄り日焼けした面に瞳をかがやかせ、それでも遠慮勝ちに「何時から学校が始まるの」といった頭の大きい年嵩の子供。(後略)

 

  • 10月 4日鹿島墓地ができる。 24日、予て払下出願中の9201号蒸気機関車が到着、これに若干の修繕を加え10月31日より運転を開始。 25日,第4期道床工事完成。
  • 11月 三菱大夕張礦業所医局開設,緑町(後の保養所付近)で治療開始。 27日,専用鉄道の延長工事終了。「通洞」まで到達。  30日,火葬場(21坪釜3基 s27年改築)ができる。
  • 12月 12日,建築列車に便乗する者多く、線路も稍整備せるをもって、美鉄より同時払下の客車1両を連結1日4回の運行をする。
  • 官行・富士見・栄・千年町ができる。(砿員住宅400戸,社員住宅62戸)
  • 【夕張市人口 49944 : 大夕張地区人口 - 】
  • 【社内炭砿人員:1.201】
  • 【出炭量:106.012t 累計:1.184.699t】
増築中の主夕張尋常小学校
昭和4年増築中の主夕張尋常小学校

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