協和会館の映画ポスター〘 アナタハン 〙| 高橋正朝 #96

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 続・大夕張 # 92 で、〘 スーパージャイアンツ 〙の配役のことに言及した。   

 そのなかで、SHOJI  NAKAYAMA こと、中山昭二に目が止まった。   

 中山昭二は、地味な二枚目俳優で、彼が出演したものを最初に見たのは、映画ではなく、テレビドラマだった。 題名は〘 青年弁護士 〙。 

   

 私が、鹿島中学校2年生のときから3年生にかけての、約1年間のドラマだった。 共演者に、久保菜穂子がいた。  

   

 私は見ていないが、中山昭二は、後年、ウルトラセブンの、隊長役で出演していたらしい。  

  

 中山昭二の顔は、テレビドラマで見てはいるが、当時のことなので、ブロフィールは、偶然手にした雑誌に書かれた以上には知る由もなかった。 それで、今回、ウイキペディアでチェックしてみることにした。

    

 なんと、若いときに、映画、〘 アナタハン 〙に出演しているのだ。

    

 彼が、新東宝に入社する前の映画なので、〘 アナタハン 〙は、彼の映画出演履歴の最初にでてくる。 映画そのものは、1953年東宝配給となっている。

    

 今まで、たま〜に、〘 アナタハン 〙の映画の題名が、頭によぎることがあったのだが、ただ、それだけのことで、殊更に、ネットでチェックしようとは思わなかった。 

   

 この映画は、テーマからして、新東宝の配給だとばかり思い込んでいたが、東宝配給だったのも驚きだった。     

 私が5歳のときである。

    

 いくらなんでも、その歳で、この映画を見ているわけがない。  

  

 この映画のポスターを、協和会館で見たのだ。 しかも、中学生のころだった。 思春期だ。 リバイバル上映だったのかどうかもまったくわからない。 

   

 〘 裸の島 〙や〘 マタンゴ 〙は、協和会館で見ているのだが、それらの映画を見に行ったときにでも、〘 アナタハン 〙のポスターを見たのかも知れない。

  

 映画ポスターの惹句は、〘 孤島に、女1人に男32人 〙とあった。 この惹句は、あらぬ想像を掻き立てる。

    

 この映画の粗筋は、真実は不明にしても、一応、事実を基にしていると思われている。 言ってみれば、実録モノだ。

    

 新東宝でつくられた〘 遊星王子 〙をユーチューブのビデオで見始めたとき、出演者のクレジットなかに、中山昭二の名を見つけ、彼のことをウイキペディアでチェックした結果、映画〘 アナタハン 〙の題名を偶然見つけてしまったというわけだ。

    

 この映画は、以前から、DVD が入手できれば、見たいと思っていた映画だった。 惹句が隠微だからだ。   

早速、ネットの検索欄に、日本語で、

 

アナタハン、ユーチューブ

 

で検索したら、ショートカットメニューが幾つかでてきた。 短時間のショートカットに混じって、

 

Ana-ta-han(1953)   

 

というアルファベット表記があり、これをタップしてみたら、全編(たぶん)を視聴できるビデオだった。

     

または、

 

Ana-ta-han,  youtube  

  

でいきなり検索しても OK だ。

    

 ストーリーを追うナレーションは、英語オンリーである。 英語は、字幕を ON にしたり OFF にしたりすることができる。

   

 しかし、出演者の言うセリフは、すべて日本語で、英訳はされない。 出演者の日本語のセリフは字幕ではでてこない。

    

 孤島に棲んでいるという設定なわけだから、出演者は、皆、ボサボサ頭に無精ひげなので、最初にこの映画を見たときは、誰が中山昭二であるか、見つけられなかった。

    

 この映画は、女性を取り合うイザコザが主題のためか、群像劇の様を呈しており、中山昭二は主役ではなく、特に彼にスポットを当てての筋運びでないせいだ。

    

 映画の冒頭の出演者のクレジットは、アルファベットであるが、しかし、苗字だけであり、フルネームでは表記されていない。 本当に、〘 青年弁護士 〙の主役を演じたあの中山昭二が出演しているのか、半信半疑だったこともある。

 

 だが、最後の場面で、日本に到着した男たちが、顔を正面に向けてゆっくり歩くシーンで、中山昭二の顔を確認した。 映画をまた最初から見直して、再度確認した。

    

 協和会館でその映画のポスターを見る数ヶ月前、手塚治虫のマンガで、ヒゲオヤジが主人公の、〘 太平洋 X ポイント 〙 というのを読んでいた。 原爆や水爆の百万倍の空気爆弾を、〘 太平洋 X ポイント 〙、すなわち、〘 アナタハン  で実験するのを阻止する、という内容のマンガだ。

    

 この、〘 アナタハン 〙 という名称は、You の意味の日本語のアナタを、宝塚市出身の、手塚治虫流のトボけた、関西風なネーミングにしたものだと思っていた。 つまり、日本語の名詞だと思い込んでいた。 とても覚えやすい名前でもある。 それで、〘 アナタハン 〙は、手塚治虫のマンガにでてきた架空の島であるが、私の脳のヒダに刻み込まれた。 

 

 そういうわけで、映画のポスターを見た瞬間、それが、架空どころか、実在の島の名前だと知った。 日本語の名詞ではなかったのだ。

    

 そのとき読んだマンガ本は、かなり傷んで古ぼけていた。 誰かの家に行って、そこで読んだマンガだった。 

   

 ユーチューブのビデオの画質は、720P で良好だ。 

    

 ラッキー。

    

 映画での海や波打ち際のシーンは、どこかの海を映したものの切り取りのようで、大半はセットらしい。 画質が良く、セットや小道具などもよくできているので、映画を見ている間、私の注意はそれらに向いていた。

    

 ポスターの惹句から連想できるように、女をめぐる男同士のいさかいはあるのだが、当時の映画であるから、画面上では派手なアクションはない。

  

 興味が湧いた人は、見てください。

    

 ただし、1953年に作られた映画なので、〘 孤島に、女1人に男32人 〙の惹句のシチュエーションに、あらぬ場面がでるのを期待した人には肩透かしかも ••••••。 私も、肩透かしを喰らったその1人であるが ••••••。 

   

 〘 アナタハン  を、ネットで検索すると、実録モノであるから、実在した女性の写真を含め、色んな解説がでてくる。 

  

 今まで、マスコミに載った記事の断片を採録したものを、私は、何回か雑誌で目にしていたが、その実話を基にした映画のビデオを、偶然見ることができたのは幸運だった。

    

 さらに、幸運だったのは、〘 アナタハン 〙の記事を要領よくまとめたものが、後になってネットにでてきたことである。

     

 私が、〘 ふるさと大夕張2丁目3番地 〙に投稿するモノは、だいたい、2〜3回分、草稿のようなものを、思いだすままスマホに書き込んでおき、確認したいものは、数時間後、もしくは、数日後にチェックして手を入れている。

    

 例としては、上記のテレビドラマ、中山昭二主演の〘 青年弁護士 〙である。 たしか、久保菜穂子が共演していたはずであったと思い、草稿ではそのように書いておき、翌日チェックしてみたら、やはりそのとおりだった。

    

 1つの草稿に手をいれるのは、完成までに5〜6回ぐらいである。 泣きたくなるのは、完成して、保存をタップし、保存したつもりでそのままにしておき、数日後にスマホを開いてみたら、その投稿文が、丸ごと消えていることがあるのだ。 そういうことが、今までに5〜6回ぐらいあった。

    

 PC だと、私の場合はそういうことがないのだが、スマホだと、扱いが悪いのか、不手際がわりとある。

    

 しかし、このような投稿文を作成するには、PC よりもスマホのほうが手軽なので、これからも、このスマホで、投稿を続けることになる。

    

   

 その失敗はさておき、今の IT 技術は素晴しく、ある何ごとかをチェックしようとすると、現れた項目のなかに、10に1つぐらいは、チェックしようとしたものとは全然関係ない項目が出現することがある。

 しかも、それは、過去、チェックした項目だったりする。 たいてい、その項目は、私の好物なのだが ••••••。 

 IT の記憶力は、当然、私より上である。 その上、過去に、私が直接チェックしていないのに、サーバーが勝手に類推したものを画面にだしてくる。

     

 話が、段々とはずれてきたが、何を言いたいかと言うと、今回、〘 アナタハン 〙についての草稿を書き始めたとき、ネットでチェックしたときは、説明記事がいくつかでてきた。 

   

 そして、先日、この投稿文の草稿の追加と手直しのため、改めて〘 アナタハン 〙をチェックしたら、今までにでてこなかった別な記事が画面に現れた。

  最初の草稿からみると、およそ、10日ぐらい後である。 この解説は、他と比較して、よくまとまった内容だと思う。

    

 それが、以下の項目の題名である。 少々長い文書であるが、他の類似の項目記事とは区分けするため、また、検索結果を早く正確に現出させるため、〘 〙内の全文書を記入して検索すると、簡単にでてくる。

   

 

 

〘 文春オンライン、終戦後、孤島に32人の男と1人の女が……「アナタハンの女王」事件に日本中が熱狂するまで  (※リンク有り)

   

 さて、ビデオを先に見るか、記事を先に読むか、歌詞にもあったフレーズ、アナタならどうする?

 

(2022年6月18日 記)


    

(筆者略歴)

 昭和23年11月に明石町生まれ。鹿島東小学校から鹿島中学校に進み、夕張工業高校の1年の3学期に札幌に一家で転住。以後、仕事の関係で海外で長く生活。現在は、タイ、バンコクで暮らす。


 

1件のコメント

  • 自分は、読んでから、見ました笑。
    横井庄一さんや、小野田寛郎さんらが生還した当時のことも思い出しました。

    「アナタハン島」は、サイパン島の北部150km。

    だいぶ前に『野村進海の果ての祖国』というノンフィクションを読んだことがあります。
    南洋開発に関わる大勢の民間人がサイパン島に上陸した米軍と日本軍の激しい戦闘に巻き込まれていく悲劇を事実をもとに伝える好書でした。

    米軍の上陸を免れた小さな島のこの出来事も戦争による悲劇に違いなく、なのに、戦後まだ10年も経ってない時代にさえ、好奇の目をもって見る向きがあったというのも、悲しいことです。

    中山昭二、ウルトラ警備隊キリヤマ隊長。若々しくハンサムな姿が目立ってました。

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