夢とデータ解釈 | 高橋正朝 #135

20202

 

 〘 夢 〙といっても、「 オレは○○になる 」「 私は✕✕になりたい 」の希望や憧れの〘 夢 〙ではなく、寝てるときに見る〘 夢 〙のことである。  

 

 内容は覚えていないが、鹿島東小学校2年生ぐらいのときから〘 夢 〙を見ていたことは覚えている。

 内容を覚えていないのに、何で小学校2年生のときに〘 夢 〙を見ていたと言えるんだと誰かにツッコマレそうだが、でも本当にそうなんだ。 幼児のときにも夢を見ていたと思うが、そのときの覚えはない。

     

 もう40年ぐらい前になるが、知人の家に泊りがけで行ったとき、彼の3歳の娘が夜の8時に寝かしつけられ、1時間ぐらいしたら突然泣き出した。

 

 怖い〘 夢 〙を見たようだった。 その当時の女の子は、すでに、40歳を越えるわけだが、そのときのことは記憶にない。 突然、病気になったわけでもなかった。 怖い〘 夢 〙を見たというのが妥当な解釈だ。

    

 他にも同様な体験はある。

  

 私は、学校にいるときは、毎休憩時間に便所行った。 しかし、家にいたときは、オシッコをもよおしたからといって、すぐに便所には行かず、膀胱がパンパンになるまで我慢し、いよいよ我慢が限界に近づいたときに便所に行ったことが結構あった。   

 

 その時どきによるが、我慢しすぎた結果、オシッコがすぐに体から出てこないことがあった。 オシッコが出てくるまで、数十秒間かかることがしばしばあった。 時計で測ったことはないが、長いときは、1分間ぐらいかかった。

    

 

 ある日、我慢してから便所に行き放尿した。 我慢したあとでの放尿感は、なかなか気持ちがいい。 爽快感とともに、「 アレ? 」と思った。 下半身が妙に温かく、手を伸ばしたら、パンツと布団が濡れていた。

    

「 アッやっちまった 」

と思ったが、もう遅い。

    

 便所でオシッコをしたが、それは、夢のなかでのことだった。 オシッコをもぐしたことだけが現実だった。 鹿島東小学校3年生の秋のころだった。 

     

 タイ入国の際、今年、すなわち2023年1月10日から、実質的に新型コロナ肺炎に関する規制が撤廃になり、観光客が3年ぶりに押し寄せることになった。

    

 そのなかに、6年前から、寒い冬の日本を離れて、暖かいタイに来て2〜3ヶ月間過ごす、定年退職した元教師がいる。

 

 九州出身で、教職についたのは神奈川県である。 その彼と、北海道弁の〘 もぐす 〙の話をし、次いで寝小便の話になった。 

   

 彼は、中学校3年生のとき、何回か、便所で小便をする夢を見て小便をもぐしたそうだ。 しかし、ちょっともぐした段階で寝小便に気づき、ハデな寝小便には至らなかったそうである。

 

 •••••• と、本人は言った。 しかし、ずいぶんと器用な身体と感覚である。

    

 この寝小便の話をしていた最中、話に割り込んできたオジさんがいた。 我々と同年輩のオジさんだ。 彼も3年ぶりの来タイである。

    

 彼も、便所で小便をしたが、しかし、それは夢の中で、ハデな寝小便だったそうだ。  

  

 これらはわずか3人の例だから、これは単なる偶然である。 とても、データ的に云々とは言える事柄ではない。

    

 私が住んでいるアパートには、現在、長短期の日本人滞在者は30人弱いるが、それから推して、約10%の老人が少年時代に夢を見て寝小便をすることがあるとは言えぬ。

    

 唐突に、この数字を出したのは、今、SNS やユーチューブで、コオロギを混入した給食や食品で騒々しいからだ。 この稿を読んでいる人たちのなかには、それら SNS を読んだり動画を見た人もいるでしょう。

   

 製パン会社が、コオロギパウダーを混入したパンを作り、販売会社が、パンとスナック菓子を2日間で完売し、消費者に歓迎されたと誇った。

    

 その販売数は、パンは100本、スナック菓子は100セットとされており、しかも、購入した人たちは昆虫喫食者もしくは昆虫喫食に興味がある人たちが過半数を超えているから、データ対象者に偏りを感じるし、人数も少ない。

    

 しかも販売サイドは、批判者には、スラップ訴訟をチラつかせたこともあり、SNS では批判的意見が多い。 もちろん、販売サイドは、スラップ訴訟とか類似の表現を使っていないのは言うまでもない。

    

 日本では、昆虫食としては、イナゴの佃煮が昔から有名だが、その佃煮を、私は見たこともないし食したこともない。 もし見かけたなら、多分、試食しただろう。

    

 中国にいたとき、サソリのから揚げを食したことがあったが、粉っぽくて、不味かった。

    

 タイは、昆虫喫食を好む人たちが少数いる。

 

 バンコクに、カオサンロードという地域があり、世界中のバックパッカーが集う場所として有名だが、そこに、昆虫を食する屋台が出ることがある。

   

 毎日出るわけでなく、出たとしても数は、せいぜい2〜3台で、サソリやセミ、バッタ、名前の知らない昆虫5〜6種類が売られている。 私も試食したが、美味いものではない。 ただし、サソリは、中国で食べたものよりはマシだった。 しかし、それら昆虫食は、タイでも、所詮はゲテモノ食いである。

    

 面白いのは、欧米人である。

 

 カップルは、女性は昆虫を食べるが、彼氏は笑って見ているだけ。 家族連れは、奥さんと子どもは試食するが、ダンナは、屋台から離れてつまらなさそうに周りを見ているケースが多い。

    

 この欧米人の昆虫喫食率は、甚だ少ないだろう。 これも、私の個人的な感想で、裏付けるデータは何もない。  

  

 続・大夕張つれづれ # 110 〘 目いずくて、ちょしたら、めっぱになった 〙で言及した、ロート製薬が取り上げた、余健 三重大学教育学部助教授の解説のように、大勢の人を納得させるようなデータというのは、日常生活では、案外少ない。 

 

(2023年3月12日 記)

 


  (筆者略歴)

 昭和23年11月に明石町生まれ。鹿島東小学校から鹿島中学校に進み、夕張工業高校の1年の3学期に札幌に一家で転住。以後、仕事の関係で海外で長く生活。現在は、タイ、バンコクで暮らす。


  

 

1件のコメント

  • 小さい頃にみた「怖かった」夢に、一時期、
     
    「かみさま、今夜はどうかこわいゆめをみせないでください・・・」
     
    と布団をかぶり、両手を合わせて固く固くにぎりしめ、祈りながら寝床についたこともある。
    馬鹿馬鹿しくも思えるが、切実だった。
      
    子どもの頃みた「怖い夢」は、起きた直後は覚えていても時が経つと覚えていないが、大人になってみる「怖い」夢は、同じパターンの夢を何度もくり返し見ることが多い。
      
    「怖い夢」ではないが、「嫌な夢」の中に糞尿に類した夢がある。
      
    気になり「夢判断」「夢占い」のようなものを調べたこともあった。
    「金運」「健康」に関するものとでてきたりするが、結局思い当たることもなかった。
     
     
    この「夢占い」みたいな話題は、中学生のころには、仲間同士でも盛り上がる話題の一つだった。

     

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