冬の鍵束・・・|匿名希望の父

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1件のコメント

  • 20年も昔、この句を初めて見たときはびっくりしました。
    そして、現在でもこの句を覚えている自分自身にも驚きです。
    それほどこの句のインパクトは大きかったのです。俳句に興味の無い私が です。
    そう、昔の大夕張、零下30度にも下がる朝、物置(ガラス窓)や石炭庫の錠前・金具には
    霜が降りていて、不用意に触れると指が瞬間的にくっついてしまうのでした。
    (手編みの手袋は指先に穴が開いていた。)
    無理に引き剥がそうとすると大変なことになるので、痛いのをこらえて少し待つのです。
    指が離れても、早く家に戻ろうと焦っても、石炭は凍っていて簡単に砕くことができず、
    そうしているうちに、指先も耳も刺すように痛くなってきます。
    「もっと一杯着込んで来るのだった。」と反省はするのですが、
    何度も同じ失敗を繰り返したのでした。
    当時は想像を絶する寒さでしたから、健康を損ねた人が大勢いたのだろうと察します。

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