岳麓の里 – 大夕張風物 – 春を呼ぶ福寿草 - 大夕張風物 - 春を呼ぶ福寿草 画・・・・伊 藤 清 治文・・・・佐 藤 貞 雄 4月、南からの暖かい風が吹く日がつづくと、積み重ねられた雪は日ごとに低くなる。ところどころに、約半年ぶりに土が現れると,まっ先に咲くのが福寿草(フクジュソウ)である。南向きで陽当たりのよい山の斜面に、落ち葉を押し分… 続きを読む
岳麓の里 – 大夕張風物 – 色づく山ぶどう - 大夕張風物 - 色づく山ぶどう 画・・・・野 田 淑 雄文・・・・佐 藤 貞 雄 秋風が吹きはじめると、かえでが美しい色どりをみせるが、遠目にも、いちばん早く赤くなるのが山ぶどうの葉である。 樹木にからみつき、かえでより数倍大きな葉が、木を覆いつくす。葉の間から、黒い粒をつけたかたまりが、ぶらさ… 続きを読む
2丁目3番地 大夕張掲示板と住民登録のページ 「1丁目1番地」にあった、「大夕張掲示板」と「住民登録」のページ。いずれもかつてよく利用されていたページでした。「住民登録」の方は、いまも時々書き込んでくださる方がいます。 今回の「引っ越し」で、どうしようかと一番迷っていましたのが、「掲示板」と「住民登録」なのですが、「いまさら始めた」この「2丁目… 続きを読む
消える街からの伝言 消える街からの伝言■第四楽章■湖底の歌(シュ―パロ湖)|久々湊眞一 何も無くなった鹿島小グラウンドでは、風のつぶやきが聞こえた。笹藪に埋もれたシューパロ湖の淵では、鎮魂曲が流れた。私の原点、大夕張が消える。嗚呼。 ■第四楽章■ 湖底の歌(シュ―パロ湖)(演奏時間3分38秒) 炭坑で亡くなった方の声も聞こえたような。。。 … 続きを読む
岳麓の里 -大夕張風物 – 湿原に舞う水芭蕉 -大夕張風物 - 湿原 に舞う芭蕉 画・・・・野 田 淑 雄文・・・・佐 藤 貞 雄 たけのこなどの山菜採りに出かけると、思いがけない湿原でこの花が咲いているのを見かけ、一瞬「ハッ」と息をのむ。青い葉を従え、白いラッパ状の花ビラが、あでやかに迫ってくる感じを与える。花の王様はバラだといわれるが、深山… 続きを読む
岳麓の里 -大夕張風物 – 富士見ヶ丘スキー場 -大夕張風物 -富士見ヶ丘スキー場 画・・・・野 田 淑 雄文・・・・佐 藤 貞 雄 大夕張の子供は、スキーがじょうずだ。小学校2、3年になると、山神社からの急斜面を直滑降する。両足を開き、両腕を広げ、蛙のような格好で滑りおりる。途中のギャップで体をうしろへそり返らせ、見ている人をハッとさせるが、す… 続きを読む
岳麓の里 – 大夕張風物 – 朝日にはえる夕張岳 - 大夕張風物 - 朝日にはえる夕張岳 画・・・・野 田 淑 雄 文・・・・佐 藤 貞 雄 大夕張っ子の自慢の一つに夕張岳がある。小学校の校歌や社歌にも歌われているが、古くは明治末期に不幸の詩人といわれた横瀬夜雨の「独木舟」の一節にも「さめてはつらき夕張の,猿飛ぶ岳にむせぶかな」とうたわれている。 … 続きを読む
消える街からの伝言 消える街からの伝言 第三楽章 風のつぶやき(鹿島小グランド)|久々湊眞一 何も無くなった鹿島小グラウンドでは、風のつぶやきが聞こえた。笹藪に埋もれたシューパロ湖の淵では、鎮魂曲が流れた。私の原点、大夕張が消える。嗚呼。 ■第三楽章■風のつぶやき(鹿島小グランド)(演奏時間2分47秒 ) ただ風だけが囁いている。祭囃子も聞こえたような。。。… 続きを読む
昭和 1940年(昭和15年) 1月 7日,木製ラッセル車(キ28)胆振縦貫鉄道に譲渡認可。 2月 三菱大夕張鉱に巡査部長1名請願派出所許可。 3月 12日朝鮮人労働者516人の内,140人労務係退陣を求め争議。 5月 三菱鉱業職員健康保険組合を設立。 大夕張警防団発足(大夕張分団が夕張警防団から独立)。初代団長山内亀三郎。 6月… 続きを読む
岳麓の里 大夕張10景(10) 脈うつ工場群 大夕張10景(10)脈うつ工場群 画・・・・野 田 淑 雄 文・・・・佐 藤 貞 雄 坑内入坑者の列について一足工場地帯へ入ると、ほぼ正面に、雪をかぶった円すい形の丘が二つ、三つと見える。坑内からの排せつ物といわれるズリ山である。九州地区ではボタ山とも呼ぶ。大夕張砿業所40年の歴史が、ここに積みあげ… 続きを読む
岳麓の里 大夕張10景(9)駅前銀座 大夕張10景(9)駅前銀座 画・・・・野 田 淑 雄文・・・・佐 藤 貞 雄 戦前から大夕張に住むおとしよりたちは、駅前通りを歩きながら「随分変わったもんだ」と、感慨深げな表情を見せることがある。幅12メートルの舗装道路が走り、2階建て約60軒の商店がある。やまのデパートといわれる購買会をはじめ、食… 続きを読む
昭和 1939年(昭和14年) 1月 1日,帝室林野局大夕張出張所発足。 4月 1日,大夕張鉄道旅客運賃改正 粁当賃率1銭5厘6毛。 20日,地方鉄道「三菱鉱業株式会社線」として一般運営業を開始。社線内旅客及び貨物の取扱を開始する。タブレット閉塞器設置。旅客賃率1銭5厘6毛。 大夕張~新清水沢間24銭。 石炭賃率18粁50銭。当時… 続きを読む
岳麓の里 大夕張10景(8) 常盤橋のリズム 大夕張10景(8)常盤橋のリズム 画・・・・野 田 淑 雄 文・・・・佐 藤 貞 雄 ゆれる、ゆれる。一足ごとに右へ、左へ、上下へと、ともすれば体のバランスを崩し、かたわらのワイヤーロープへしがみつかせる。だが、常盤町に住み、通学生などここを通る人たちは、橋げたの浮き沈みに体の調子を合わせてすーっ、… 続きを読む
昭和 1938年(昭和13年) 2月 中央斜坑掘削開始。10月20日,大夕張鉄道が,専用鉄道から地方鉄道への改組が認可。通洞の駅名を大夕張炭山と改称。 31日,清水沢出張所を新清水沢と改称。11月 15日,大夕張発電所設置(旧鹿島沢・旧大夕張の2発電所は廃止)。 宝町ができる。 【夕張市人口 57306 : 大夕張地区人口… 続きを読む
岳麓の里 大夕張10景(7) 年輪と風格の事務所 大夕張10景(7)年輪と風格の事務所 画・・・・伊 藤 清 治 文・・・・佐 藤 貞 雄 大夕張砿業所は開坑以来40余年の歴史をもつ。そのシンボルが砿業所事務所である。一部2階建て。開坑とともに建てられ,この2階の一部に,大夕張郵便局が間借りしていたこともある。三菱鉱業石炭部門の中枢,大夕張の脳幹で… 続きを読む
岳麓の里 大夕張10景(6) 公園の足あと 大夕張10景(6)公園の足あと 画・・・・野 田 淑 雄 文・・・・佐 藤 貞 雄 片手片足、松葉杖をついた少年が、じょうずに吹きならすハーモニカの音色が、栄町わきのところどころに笹やぶがある林の中から流れ、そのそばで、もう一人の少年が、じっと聞いている。十三夜の月が、二人の少年の姿を照らしている。… 続きを読む
岳麓の里 大夕張10景(5)白銀橋に憩う 大夕張10景(5)白銀橋に憩う 画・・・・伊 藤 清 治 文・・・・佐 藤 貞 雄 いっぱいに水をたたえたシューパロ湖と、残雪の夕張岳を右に見ながら、バスは大夕張へ向かう。湖水が右へ別れる地点へ来ると、前方にクリーム色のしゃれた橋が、湖をひとまたぎしている。白銀(しろがね)橋という。 … 続きを読む
岳麓の里 大夕張10景(4)山すその街なみ 大夕張10景(4)山すその街なみ 画・・・・野 田 淑 雄 文・・・・佐 藤 貞 雄 西側の山にへばりつくように住宅が建てられ南,北に幹線道路が走っているため、住民は悲しいときにも、うれしいことにも東の空にそびえる夕張岳を眺める。 しかし春日町対岸の、磯次郎沢の尾根に立って西を見ると、標高768メー… 続きを読む
消える街からの伝言 消える街からの伝言 第二楽章せせらぎ(宝の沢)|久々湊眞一 何も無くなった鹿島小グラウンドでは、風のつぶやきが聞こえた。笹藪に埋もれたシューパロ湖の淵では、鎮魂曲が流れた。私の原点、大夕張が消える。嗚呼。 ■第二楽章■せせらぎ(宝の沢)(演奏時間2分55秒 ) 雪解水の勢い良い流れをトレモロで表現。川の流れは昔のままですね。。。 … 続きを読む