大夕張10景(8) 常盤橋のリズム

1873

大夕張10景(8)常盤橋のリズム

岳麓の里

画・・・・野 田 淑 雄
文・・・・佐 藤 貞 雄

ゆれる、ゆれる。一足ごとに右へ、左へ、上下へと、ともすれば体のバランスを崩し、かたわらのワイヤーロープへしがみつかせる。だが、常盤町に住み、通学生などここを通る人たちは、橋げたの浮き沈みに体の調子を合わせてすーっ、すーっと通る。人間の環境の順応能力を、ここに見出せる。

渡りきると,シューパロ湖へ突き出した3ヘクタールの土地に、樹木と芝生、釣り堀、すべり台、ブランコなどの遊び道具がそろっているサトミ公園がある。湖が満水になると水深5メートル、対岸まで約40メートルになり、ボートでひとときの涼を求める。

この公園は松尾三四二さん(75)と、妻サトミさん(70)の隠居場所だが、秋風が吹くと野外炊事を楽しむ家族連れが訪れる。20種類の大木が紅葉すると、松尾さんの離れ座敷を借りた同好者の謡曲が、湖面を渡ってくることもある。働きそして憩う。このリズムが,明日への活力を生む。ゆれる吊り橋のリズムがそれへつながる。

 

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